崩落の米住居ビル、解体予定を早める ハリケーン接近

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米フロリダ州マイアミ近郊で一部が崩落した住居ビルについて、ハリケーンが接近していることを警戒し、残る部分も解体を早めることが決まった。「シャンプレイン・タワーズ」のあるマイアミ・デイド郡の郡長が2日、解体命令に署名した。

現地当局によると、シャンプレイン・タワーズで崩落を免れた棟も、数日中に解体される。捜索作業員の安全を確保するためという。

6月24日に12階建て集合住宅の一部が崩落し、これまでに24人の死亡が確認された。121人はまだ安否不明。

カリブ海を北上中のハリケーン「エルサ」は風速約33メートル。熱帯性低気圧となって週明けにもフロリダ州南部に接近する可能性がある。

フロリダ州のロン・デサンティス州知事は3日、解体作業は「捜索救助チームを守る」ことになると述べた。さらに、「(ビルが)いつ倒れるか分からない。(ハリケーンの)強風は本当に甚大な危険をもたらしかねない」と解体を早める理由を説明した。

解体作業は爆薬を使う爆破解体になる。

マイアミ・デイド郡のダニエラ・カヴァ・レヴィーン郡長は当初、シャンプレイン・タワーズの解体は7月末になる見通しと話していたが、2日にすでに解体命令に署名した。

現場のあるサーフサイド市のチャールズ・バーケット市長は、暴風雨によって残る建物が倒壊するおそれがあり、そうなればまだ生存者の捜索が続く場所にがれきが落下してしまうと説明した。

「明らかに建物は問題で、取り除くしか解決方法はない」と市長は述べた。

レヴィーン郡長は、安否不明の居住者の家族は今回の決定を事前に知らされ、「理解している」と話した。

ビルの一部が崩落した直後以降は、がれきの中から生存者は見つかっていない。

マンション所有者への補償については、まだ詳細が明らかになっていない。

2日には消防隊員ががれきの中から、死亡した自分の7歳の娘を運び出した。隊員は現場に9日間とどまり、娘を見つけようとしていた。

2日には近隣の別の住居棟「クレストヴュー・タワーズ」の住民に対しても、安全を理由に退去命令が出された。シャンプレイン・タワーズが崩落して以来、こうした命令が出るのは初めて。

築40年のシャンプレイン・タワーズが崩落した原因は明らかになっていない。

しかし、サーフサイド市が26日に公表した建築コンサルタント会社の2018年の報告書が、「大きな構造上の損傷」を指摘していたことが明らかになった。

このビルの管理組合は、「法的措置や苦情を管理する独立した受け入れ態勢」を整えるとしている。