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米マイアミ郊外の住居ビル崩落、死者9人に 救助隊「諦めずに」捜索
米フロリダ州マイアミ北郊サーフサイド市で起きた12階建て住居ビルの崩落事故は27日、発生から4日目を迎えた。生存者の捜索を続けた救助隊は、「一縷(いちる)の望み」をかけて捜索していると語った。
24日午前1時半ごろに発生した住居ビルの崩落事故では、150人以上が依然として行方不明となっている。これまでに9人の死亡が確認され、うち4人の身元が判明している。
住居ビルの崩壊の原因はまだ分かっていない。
26日にサーフサイド市が公表した、建築コンサルタント会社の2018年の報告書は、12階建て住居ビル「シャンプレイン・タワーズ」の当初の設計に「重大な欠陥」があると指摘。この欠陥により建物のプールデッキの底部からの排水が妨げられているとしていた。
当局は27日、生存者発見の希望を持ち続けていると強調した。救助チームが捜索を続けており、現在ではイスラエルやメキシコの救助隊も加わっている。
がれきの中で小規模な火災が発生し、初期の捜索活動に遅れが出たが、現在は鎮圧されたとみられる。サーフサイド市のチャールズ・バーケット市長は先に、建物が「押しつぶされ」、天井まで10フィート(約3メートル)以上あった各階の空間が「わずか1フィート(約30センチ)」になったと説明していた。
現場では深さ40フィート(約12メートル)の溝が掘られ、生存者がいる可能性のある場所の捜索が進められている。
マイアミ・デイド郡消防署長のアラン・コミンスキー氏は、「非常に困難な状況」に直面していると認めつつ、諦めるつもりはないと述べた。
「我々の救助チームはノンストップで、出来る限りのことをしている。生存者を見つけられるという一縷の望みをかけて、あらゆるエリアを捜索している」と、コミンスキー氏は記者団に述べた。
犠牲者
これまでに4人の犠牲者の名前が公表されている。身元が判明したのは、グラディス・ロザノさん(79)と夫のアントニオさん(83)、ステイシー・ファンさん(54)、マニュエル・ラフォントさん(54)。
ファンさんの15歳の息子はがれきの中から助け出された。
残りの5遺体については身元確認のためのDNA検査が行われている。
住居ビルに何が起きたのか
住居ビル「シャンプレイン・タワーズ」には136戸が入っており、うち55戸が崩落した。
住人のバリー・コーエンさんは事故当時ベッドにいたが、崩落を免れた。
「雷のような音がしたので、妻と一緒にバルコニーに出てみると、まるで爆弾が爆発したかのような光景が広がっていた」と、コーエンさんはBBCに述べた。
「ドアを開けると建物がなく、がれきの山があった」
目撃者は、雷のような音が聞こえた後に大量の砂ぼこりが舞ったと証言した。
救助活動が終わり次第、崩落について徹底した調査が開始される予定。
報告書の内容
当局によると、1980年に建設された「シャンプレイン・タワーズ」は築40年の検査が予定されており、「再認証」の手続きと改修が進められていたという。
サーフサイド市が公表した2018年の報告書は、建物のプールデッキ下のコンクリート製プラットフォームに「大きな構造上の損傷」があると指摘していた。また、ガレージ内の柱やはり、壁に「大量のひび割れ」があるとしていた。
同報告書は、築40年のこの建物が崩壊するといった差し迫ったリスクは示唆していなかったが、報告書を作成したエンジニアのフランク・モラビト氏はコンクリートの補修を「適時」に行うよう求めていた。
昨年公表されたフロリダ国際大学の研究者による調査は、1990年代から年間2ミリの割合で沈降が続いており、これが建物の構造に影響を与えている可能性があるとしていた。
ただ、同調査の報告書を執筆したフロリダ国際大学のシモン・ウドウィンスキ教授は、この調査は今回の事件の確実性を示唆するものではないとした。
「シャンプレイン・タワーズ」は埋め立てられた湿地帯の上に建設されており、時間の経過とともにずれが生じる可能性があることから、常に懸念があると専門家たちは指摘している。