ロシア占領下のクリミア最大都市で停電、ウクライナのドローン攻撃後

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ダン・セールス記者、ニック・ビーク欧州特派員

ロシアが2014年に不法に併合したクリミア半島で24日にかけ、ウクライナによる空爆があり、最大都市セヴァストポリで停電が発生したと、ロシア政府が任命した同市のミハイル・ラズボジャエフ市長が発表した。

ラズボジャエフ氏は、停電は一部地域で24日夕方まで続く見通しだと警告した。

ウクライナは、23日夜から24日にかけて、セヴァストポリの主要電力変電所をドローンで攻撃したと発表した。

ウクライナは、ロシアの石油収入に打撃を与え、ウラジーミル・プーチン大統領を交渉のテーブルに着かせるため、ロシアが占領するウクライナ領土の電力施設への攻撃を強めている。

港湾都市セヴァストポリは、物流と戦略の両面で要衝となっている。

ラズボジャエフ氏は、メッセージアプリ「テレグラム」で、「我々は光がないことに脅かされることはない。我々はそれ以上のことを乗り越えてきたし、今も生き延びる」と市民に呼び掛けた。

「敵は再び卑劣な攻撃を行い、我々の通常の生活条件を奪い、恐怖を広げようとしている」

同氏は、被害状況の確認が続く中、エネルギー施設には「特別体制」が敷かれており、すべての緊急対応機関が最高警戒態勢に入っていると説明した。

セヴァストポリの住民は、スマートフォンの画面の明るさを下げてバッテリー残量の減りを遅らせるなど、節電対策を導入するよう求められた。

また、日中の気温が30度に達すると予想されているなか、近所に高齢者が住んでいる場合、1日を通じてその様子を確認するよう促された。

ウクライナの無人システム部隊のロベルト・ブロウディ司令官は24日、ドローンがロシアの稼働中および計画中の軍事施設48カ所を標的にしたと説明。この攻撃の際に、セヴァストポリの主要電力変電所が被弾したと述べた。

セヴァストポリのほか、バフチサライやケルチ、そしてロシア航空宇宙軍の無線技術大隊が駐留するアイペトリ山周辺でも爆発が確認された。

ウクライナによる激しい作戦が続くなか、クリミア半島では燃料の供給不足が発生している。

ロシア政府が任命したクリミア地域行政トップのセルゲイ・アクショノフ氏は21日、民間向けのガソリン販売を停止したと発表した。

現在、ガソリンは主に政府サービス向けに確保されているが、地元住民は、ガソリンスタンドのタンクには在庫があると述べている。

また、一部の商店ではパニック買いも始まっており、特に砂糖の不足が顕著だという。

ウクライナは、クリミア半島と他のロシア占領地域を結ぶ重要な橋も攻撃している。

クリミアは国際的にはウクライナ領と認識されているが、プーチン氏の侵攻以降、道路と鉄道でロシアと結ばれている。ウクライナ南部の占領地域を通る陸上回廊のほか、半島東部からケルチ海峡をわたる道路と鉄道橋が存在する。

ロシア国防省は24日、一夜でウクライナのドローン300機以上を破壊したと発表した。

一方ウクライナ空軍は、ロシアが夜間にウクライナに向けてドローン101機を発射したが、そのうち95機を迎撃・破壊したと発表した。

18日には、200機規模のウクライナのドローン攻撃があり、一部がモスクワ南東部の製油所を直撃した。

攻撃後、黒い油の粒子が降り注いだとの報告があり、同時に濃い煙の柱が空に立ち上る様子も確認された。

モスクワ当局は「油の雨」を否定したが、住民はBBCに対し、汚れた霧雨で衣服にしみができたと話した。

現在の戦争は、ロシアがウクライナに侵攻してから4年半にわたり続いている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今月4日、戦争終結と停戦を目的とした直接対面での交渉を求める公開書簡をプーチン氏に送った

プーチン氏はこの書簡を「無礼だ」とし、会談の要求を拒否した上で、停戦に先立ち和平交渉が行われるべきだと主張した。