英MI5長官、イスラエル・ガザ戦争が国内の過激派に与える影響を懸念

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ゴードン・コレーラ、BBC安全保障担当編集委員

英情報局保安部(MI5)のケン・マカラム長官は17日、イスラエル・ガザ戦争がイギリスに与えるリスクについて注視していると発言した。

BBCの取材でマカラム長官は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの、イスラエルに対する攻撃の「規模とその怪物性」に「衝撃」を覚えたと語った。

また、イスラエルとハマスの紛争がイギリスの人々を過激化させ、暴力につながる可能性については、「確実にリスクとしてある」と述べた。

「以前から、イギリス国内の多くのテロ志願者が、他国で起きていることを曲解し、着想を得るということがある」

一方で、MI5が現在、注目している脅威に関する具体的な情報についてはコメントできないと述べた。

その上でマカラム氏は、MI5はすでに過激派の考え方を持つ「かなり大規模な集団」を監視していると発言。こうした業務の最も困難な部分として、しばしば単独で行動する人物たちが突然、新しい、あるいは予測不可能な方法で暴力に向かうのを検知することだと述べた。

MI5によると、事件に触発されたものの、正式にはどの組織やグループにも属さない単独犯が増えているという。

アメリカの情報当局者もイスラエルとハマスの紛争の影響を受けた脅迫の報告が増えていると述べた。

米連邦捜査局(FBI)のクリス・レイ長官は記者団に対し、「我々は、ハマスやその他の外国のテロ組織がこの紛争を利用し、支持者にアメリカへの攻撃を呼びかける可能性を否定できないし、否定するつもりもない」と述べた。

「我々はまた、これらの出来事がユダヤ系アメリカ人やムスリム(イスラム教徒)のアメリカ人、宗教機関や礼拝堂などに対する暴力のきっかけになる可能性について特に警告する」

アメリカでは14日、イスラム教徒だという理由で6歳の少年が刃物で殺害される事件があり、ヘイトクライム(憎悪犯罪)として取り扱われている。

米カリフォルニア州のスタンフォード大学では17日、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの情報機関(ファイブ・アイズ)のトップが初めて一堂に会するイベントが開催され、マカラム長官とレイ長官も出席した。

イベントでは中国による技術盗用について警告が出されたが、その後のプライベートな協議では、中東での問題も大きな議題となる見通し。

マカラム氏は「皆の想像通り、我々はハマスの攻撃が中東地域と我々の国にとって何を意味するかなど、他のさまざまな問題についても、プライベートな時間を使って話し合う」と述べた。

また、MI5長官の職務として最も難しい側面のひとつは、同じレベルで懸念が集まるさまざまなタイプの脅威に対して、リソースのバランスをとることだと話した。

「10代のテロリスト志願者が、寝室で過激な右翼や憎悪に満ちた情報を取り込み、刃物のついた武器の購入を検討している可能性を追跡する能力と、イギリスの大学が行っている迅速かつ貴重な最先端の研究がもたらす長期的なリスクのバランスをどうとるか? どちらも我々の国家安全保障にかかわる問題だ」