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ジョギング中の黒人青年射殺、ヘイト犯罪で白人親子に終身刑 米ジョージア
米ジョージア州でジョギング中の黒人男性アマード・アーバリーさん(当時25)を射殺した罪で有罪判決を受けた白人男性3人について、同州の連邦地裁は8日、連邦法のヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪で2人に終身刑を、1人に禁錮35年を言い渡した。
アーバリーさんは2020年2月23日、住宅地をジョギングしていたところ、トラヴィス・マクマイケル被告(36)と父親のグレゴリー・マクマイケル被告(66)、この親子の隣人のウィリアム・ブライアン被告(52)に追跡され、射殺された。
被告3人はすでに州裁判所で、殺人罪で有罪とされて終身刑を言い渡され、服役している。
連邦地裁は8日、マクマイケル親子に終身刑を、ブライアン被告に禁錮35年を言い渡した。被告らの刑は州裁判所の量刑と同時に執行される。
アーバリーさんの事件は、全米各地での人種的正義を求める抗議につながった。
ジョージア州連邦地裁の陪審団は2月、被告3人について、ヘイトクライムをめぐる5つの連邦法違反で有罪評決を出していた。これには人種を理由にアーバリーさんが公道を利用する権利を妨害し、誘拐しようとしたことなどが含まれる。
このほか、マクマイケル親子は銃器使用に絡んでそれぞれ1件ずつ起訴され、ともに有罪とされた。
検察側は法廷で、被告が公私にわたって軽蔑的で人種差別的な言葉を使い、長年にわたり黒人を軽視していたことを示そうとした。
アーバリーさんの父親は「この3人の悪魔は私の心を粉々に打ち砕いた」、「あなたは黒人をひどく嫌っている」と、トラヴィス・マクマイケル被告に判決が下される際に述べた。
トラヴィス・マクマイケル被告は発言しなかった。同被告の父親はアーバリーさんの家族に直接語りかけ、「あなたがたが耐えてきた損失は筆舌に尽くしがたいこと」だと理解しているとした。
リサ・ウッド裁判官は8日、州刑務所ではなく連邦刑務所での服役を求める、トラヴィス・マクマイケル被告の弁護士からの要請を却下した。この弁護士は被告がほかの受刑者に襲われる危険性があると主張していた。
ウッド裁判官は以前にも、マクマイケル親子が連邦刑務所で30年間服役した後に州の施設に戻るという司法取引を拒否している。この要請についてはアーバリーさんの母親が猛烈に反対していた。連邦刑務所は一般的に、典型的な州刑務所より環境が過酷ではないと受け止められている。
1月に州裁判所で仮釈放の可能性のない終身刑が言い渡された際、マクマイケル親子はアーバリーさん殺害について反省の念を示さず、被害者に一切の共感を示さなかったと裁判官は指摘していた。
一方のブライアン被告には、服役30年後に仮釈放の検討を認める終身刑が言い渡された。
被告3人は有罪評決を不服として上訴している。