イギリス下院、議員の赤ちゃん同行は「規則違反」 変更呼びかける声も

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イギリスの女性議員が、生後3カ月の子どもを連れて議会に出席できないと命じられたことについて、「政治と子育ては両立できるようにすべきだ」と述べた。

最大野党・労働党のステラ・クリーシー下院議員は23日、赤ちゃんを連れて登院したところ、審議に子供を連れてきてはいけないという規則に反していると告げられた。

これについてリンジー・ホイル議長は、親たちが下院での職務を全面遂行できることは「非常に重要だ」と発言した。

その上で、「規則には解釈が必要で、時代と共に変わるものだ」と述べ、下院の手続き等を管理する委員会に「この件について調査」するよう求めた。

一方、与党・保守党のスコット・ベントン議員はクリーシー議員を批判。「あなたの数分の一しか給与をもらっていない親たちは、保育代を払い、出勤できるように責任をやりくりしている。なぜあなただけそんなに特別なのか?」とツイートした。

下院には保育施設がある。

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クリーシー議員はBBCの取材に対し、母乳を与えている息子や、その前には娘を、これまでに繰り返し下院に連れてきていたと説明した。

しかし、23日に息子を連れて審議に出席した後、手続委員会の委員長の私設秘書からの電子メールで、最近改定された規則に沿っていないと指摘を受けたという。

9月に改訂されたばかりの下院における規則書には、「子供を連れて議会に出席してはならない」と書かれている。この文言は、以前の規則書にも存在した。

クリーシー議員は、この規則は「特定の年齢で、特定の生活環境出身の男性以外には通用しない」と指摘。

「産休代替の人を雇ってもらう権利が私にはなく」、現在の状況は「民主主義にも良くない」と述べた。

イギリスでは下院議員に対し6カ月の有給育児休暇と代理投票権が与えられるが、産休代替の人を雇うだけの費用には足りないという意見もある。

また、下院審議で選挙区の有権者を代弁する際には、議員本人が実際に議場内にいなくてはならないという規則もある。

ドミニク・ラーブ副首相はこの件について、クリーシー議員に「共感する」と述べ、「議員職が現代社会に沿って(中略)仕事と、親として必要な家族との時間をやりくりできるようにすべきだ」と話した。

一方で、たとえ下院に子供がいても「自分は気が散ったりしないし、仕事の邪魔になったりしない」としながらも、下院の責任者が「正しいバランス」を決めるべきだと述べた。

ボリス・ジョンソン首相の報道官は、首相は議会が家庭に優しい場所になるよう「いっそうの改善」を望んでいると述べた一方、規則の変更は下院の問題だと話した。

労働党党首のサー・キア・スターマーも、手続委員会がこの件を取り扱っている間はコメントする立場にないとしている。

イギリスでは2018年、自由民主党のジョー・スウィンソン議員が初めて、赤ちゃんを抱きながら下院の審議に参加した。

同じ年には、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がニューヨークの国連総会に赤ちゃんを連れて参加した初めての国家首脳となった。