You’re viewing a text-only version of this website that uses less data. View the main version of the website including all images and videos.
「ホワイト・ヘルメット」共同創設者、トルコ路上で遺体で発見
シリアで活動する民間救助団体「ホワイト・ヘルメット」の創設に関わり、エリザベス英女王から勲章を受けた元英陸軍将校のジェイムズ・レメジュラー氏の遺体が11日、トルコで発見された。
ホワイト・ヘルメット関係者によると、遺体は同日午前4時半ごろ、イスタンブールのベイオール地区にあるレメジュラー氏の自宅と職場近くの路上で見つかった。同地区はヨーロッパからの外国人が多く居住する。
死因は不明。トルコ当局が捜査を開始した。
トルコ国内メディアは、頭部と脚部に骨折があることから、レメジュラー氏はバルコニーから転落したとみられると報じている。
3年前に勲章
レメジュラー氏は、緊急事態に即応する団体「メーデー・レスキュー」を設立。同団体がホワイト・ヘルメットのボランティアたちの訓練を支援した。
ホワイト・ヘルメットの共同創設者とされ、2016年には大英帝国勲章(OBE)を受けた。過去には国連の仕事をしたこともあった。
年齢は40代だったとみられる。
ホワイト・ヘルメットは、「衝撃と悲しみとともに(レメジュラー氏死去の)知らせを聞いた」とツイートした。
レメジュラー氏の友人で、救援組織「Doctors Under Fire」(「戦火の医師団」の意)の運営責任者のヘイミシュ・ド・ブレトン=ゴードン氏は、「まったくの悲劇だ。彼はシリアで人道的な功績を残した数少ない1人だった」と話した。
同氏によると、ホワイト・ヘルメットは「強固な構造」の組織になっているため、活動は続けられるという。しかし、レメジュラー氏の死去によって、「埋めなくてはならない大きな穴が開いた」と話した。
ノーベル平和賞候補にも
ホワイト・ヘルメットは、「シリア民間防衛隊」の名前でも知られる。シリアのバシャール・アル・アサド政権に反対する勢力が支配する地域で、戦闘に巻き込まれた民間人の救助を支援している。
2016年には、「民間人救助における傑出した勇気と情熱、人道的関与」をたたえるとして、スウェーデンの財団による「ライト・ライブリフッド賞」を受賞。
その後、同年のノーベル平和賞の候補になった。
一方、シリア政府と、同盟関係にあるロシア、イラン両政府は、ホワイト・ヘルメットについて、テロ組織を公然と支援しているとして批判している。
ロシア外務省は先週、レメジュラー氏は英秘密情報部(MI6)の元職員だと指摘。「これまでバルカン半島や中東など、世界中で姿が確認されてきた。テロ組織との関係は、コソボでの任務時代にさかのぼる」とツイートしていた。
イギリスのキャレン・ピアース国連大使は11日、「彼がスパイだったとするロシア外務省の主張はまったく事実と異なる」と強調した。
ホワイト・ヘルメットとは
- 2014年に寄付金で運営されるボランティア団体としてスタート
- 白いヘルメットが目印
- メンバーには元パン職人、仕立職人、大工などもいる
- これまで10万人以上を救助したとしている
- メンバー252人が死亡、500人以上がけがをしたとしている
- 中立、政治色はないとし、戦闘地域ではどの立場の人も救助対象とする
- 建物の修復や電気工事、ビルの警備もする
- シリア政府はテロ組織と位置づけている