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非番の米パイロット、旅客機を墜落させようとして失敗か 殺人未遂で訴追
アメリカ上空を22日夜に飛行していた旅客機を墜落させようとしたとして、操縦室にいた非番のパイロットが83件の殺人未遂などの疑いで訴追された。
米アラスカ航空の声明によると、このパイロットはこの日、勤務とは関係なく旅客機に搭乗し、操縦室で機長と副操縦士の後ろにある補助席に座っていた。
そして、「エンジンを止めようとして、失敗した」という。
旅客機は傘下のホライゾン航空の運航で、午後5時25分にワシントン州エヴァレットを出発し、午後7時半にカリフォルニア州サンフランシスコに到着予定だった。乗客80人が乗っていたという。
事件を受け、オレゴン州ポートランドに緊急着陸。パイロットは騒ぎを起こすことなく逮捕されたという。
警察の記録では、逮捕されたのはジョゼフ・デイヴィッド・エマーソン容疑者(44)。
乗客は気がつかなかったか
旅客機の乗務員は、飛行中にこの事件を航空管制塔に報告していた。
管制塔とのやりとりには、操縦していたパイロットの一人が「エンジンを停止させようとした男を操縦室から追い出した。今のところ、後方で問題を起こしている様子はない」と話しているのが録音されていた。
このパイロットはまた、「彼は鎮圧されたようだ」と言い、「着陸し飛行機を停め次第すぐに」警察に来てほしいと要請した。
乗客のオーブリー・ガヴェロさんはABCニュースに、客室乗務員がすぐに着陸する必要があるとアナウンスするまで、乗客は何が起こったのか全く知らなかったと話した。乗務員はその後、医療的な緊急事態だと説明したという。
また、乗務員が容疑者に対し「大丈夫ですよ、あなたを飛行機から降ろしますからね」と話しかけていたのを聞いたと話した。
「なので、深刻な医療上の緊急事態なのだと本当に思った」と、ガヴェロさんは語った。
別の乗客は、乗務員が適切に状況に対処したため、乗客は危機を感じなかったと話した。
「現在の世界情勢とは無関係」
アラスカ航空は声明で、この旅客機の全乗客が別の便で旅程を続けられたと説明。
「ホライゾン航空の乗務員によるプロフェッショナルな対応と、この出来事に対してお客様が冷静かつ忍耐強く対応してくれたことに感謝する」とした。
また、この件は現在、ポートランド警察と連邦捜査局(FBI)が捜査していると明らかにした。
FBIは声明で、捜査について認めた上で、「この事件に関連した継続的な脅威がないことを旅行者に保証できる」と述べた。
エマーソン容疑者は83件の殺人未遂に加え、83件の無謀な危険行為、1件の飛行機を危険にさらす行為の各容疑で訴追された。罪状認否の期日はまだ分かっていないという。
連邦航空局は23日、アメリカの航空各社に対し、今回の事件は「いかなる形であれ、現在の世界情勢とは無関係である」というガイダンスを送付した。