絞首刑の縄を模したネックレスが物議 ジバンシィに批判

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フランスで3日に行われたパリ・ファッション・ウィークのファッションショーに、ロープの輪をあしらったネックレスをしたモデルが登場し、ネックレスを手掛けた仏高級ブランド「ジバンシィ」が批判を浴びている。

ジバンシィの2022年春夏コレクションのショーでは、3人のモデルがゴールドとシルバーのネックレスを着用した。ネックレスはロープの端を引っ張ると輪が締まる、絞首刑などに使われる引き結び(noose)のデザインだった。

2年前には英高級ブランド「バーバリー」が、首回りに同様のロープの輪をあしらったパーカーを発表し、自殺を連想させるなどとして批判を浴びた。

ファッション業界について指摘する匿名インスタグラム・アカウントDiet Pradaは、「モデルの首にnooseを模したものを付けてはいけないということを、ファッション業界が学んでいないことが分かる」と書いた。

また、「ランウェイに登場したジバンシィのネックレスは、同じ領域に危険なほど近づいている。どうして誰も気づかなかったのか不思議だが、悲しいことに(中略)歴史は繰り返される」と付け加えた。

活動家兼アーティストのキム・サイラ氏は、「このショーの前に何人もの人が確認しているのに、みんながこれで大丈夫だと思ったのはなぜ?」と書いた。

元米NBCユニバーサルのマイク・シングトン氏は、「ジバンシィがファッション・ウィークのショーで『nooseネックレス』を披露した。(ナチス・ドイツの)鍵十字や、銃を手にしたモデル、あるいは(白人至上主義団体KKKのような)白いフードをかぶるのはどれも挑発的過ぎだったはず」とツイートした。

このネックレスは、ジバンシィのクリエイティブ・ディレクター、マシュー・ウィリアムズ氏が昨夏に同ブランドに入社して以降、初めて手掛けた対面のキャットウォーク・ショーの一環として披露された。

ウィリアムズ氏はファッション誌「ヴォーグ」に対し、米アーティストのジョシュ・スミス氏の死に神の絵からインスピレーションを得て、スミス氏と一緒に制作したもので、「本当にとてもよくできていて、複雑な」作品だと語っていた。

ジバンシィはこれまでのところ、ネックレスへの反発についてコメントしていない。

ファッション業界への批判

2019年にバーバリーのパーカーが物議を醸した際には、同ブランドのモデルの1人のリズ・ケネディ氏が、「自殺はファッションではない」とインスタグラムに投稿した。

バーバリーのマルコ・ゴベッティ最高経営責任者(CEO)は、同ブランドが引き起こした「苦痛に対して深くおわびします」と述べ、「無神経で、私たちはミスを犯した」と付け加えた。

ファッション業界は近年、様々な場面で物議を醸してきた。

イタリアのグッチは2019年に発表したセーターが、黒人以外が化粧などで黒人の外見を誇張して真似る「ブラックフェイス(黒塗り)」 を模していると批判され、販売を中止した。

同じくイタリアのプラダは、大きな赤い唇をした黒いサルのようなキャラクターをあしらった商品の販売を取りやめた。

米歌手のケイティ・ペリーも、自身が手掛けた靴コレクションの一部が人種差別的だとの批判を受け、2商品を取り下げた。

2016年には、イタリアのドルチェ&ガッバーナ(D&G)が同年の春夏コレクションで履物を「奴隷サンダル」と名付け、物議を醸した。