You’re viewing a text-only version of this website that uses less data. View the main version of the website including all images and videos.
ロシアの非常事態相、北極圏で訓練中に死亡
ロシアのエフゲニー・ジニチェフ非常事態相(55)が8日、北極圏のノリリスクでの大規模訓練に参加中、死亡した。
非常事態省は、ジニチェフ氏が他人の命を救おうとして亡くなったと明らかにした。
ロシア放送局RTのトップ、マルガリータ・シモニャン氏によると、ジニチェフ氏のインタビュー中にカメラマンが崖から転落したという。
「彼(ジニチェフ氏)とカメラマンは崖の端にいた。カメラマンが足を滑らせ、水中に落ちた」
「ジニチェフは急いで、転落者に続いた。しかし、突き出ていた岩にぶつかり死亡した」
この事故では、カメラマンも死亡。その後、映画監督のアレクサンドル・メルニク氏(63)と判明した。
保安機関のナンバー2
ロシアのメディアは事故について、シベリア北部プトラナ自然保護区にあるキタボ・オロン滝で8日朝に発生したと報じた。ノリリスクの西約165キロの地点だとした。
ジニチェフ氏は、2018年から非常事態相を務めていた。ウラジーミル・プーチン大統領の警護に関する主要メンバーだったと報じられている。
保安畑での勤務が長かった。ソヴィエト連邦時代の国家保安委員会(KGB)でキャリアをスタートし、2016年にロシアの連邦保安機関のナンバー2に出世した。
ロシア政府は、プーチン氏は長年にわたってジニチェフ氏と仕事をしてきたとする声明を出した。ディミトリ・ペスコフ報道官は、多大な損失だと述べた。
非常事態省の高官はロシアメディアに、ジニチェフ氏が「大臣としてではなく、救助者として」自発的に行動したと述べた。
今回の訓練は、2日間にわたってロシア北極圏の7地方にかけて実施され、これまでにないものだった。ジニチェフ氏は7日、「形式、地域、関係団体で類を見ない」と話していた。
北極圏の危機防止を目的に、プーチン大統領が命令した訓練だったとされる。十数の非常事態を想定し、スペシャリスト6000人が参加したという。
映画監督は以前に同じ場所で撮影
亡くなった映画監督および脚本家のメルニク氏は、北極圏の冒険映画「テリトリー シベリアの黄金を求めて」(2015年)で知られる。この映画は、今回の事故が発生したプトラナ台地で撮影された。
同氏は、北極圏とロシア北部海上ルートの開発についてドキュメンタリー作品を計画していた。
ロシアのメディアによると、メルニク氏らは事故当時、クラノスヤルスク地方で、非常事態省の訓練ビデオを撮影していたという。