米選挙改革法案、上院共和党が採決阻止

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米上院で22日、全国規模の選挙制度の導入を可能にする、与党・民主党が提案した選挙法案をめぐる投票が行われた。野党・共和党から支持が得られず、法案を進めるのに必要な60票には達しなかった。
この法案はジョー・バイデン大統領が特に推し進めていたもので、郵便投票を容易にすることを目的としている。投票結果は50対50だった。
法案擁護派は、同法案は1965年の投票権法以降で最も広範囲に及ぶ選挙対策となるはずだとしている。
バイデン大統領は選挙をめぐる問題について、「自分の大統領としての闘い」だとしたが、一部の民主党員はバイデン氏の取り組みは不十分だと非難している。
民主党下院議員ジャマール・ボウマン氏(ニューヨーク州)は米CNNで、「バイデン氏が取り組んでいないというわけではないが、もっと声を大にして、もっと前面に出るべきだ」と述べた。
ジョージア州など、共和党が多数を占める各州の議会では、バイデン氏が人種差別的と評する選挙法の強化案が進められている。こうした中、共和党のドナルド・トランプ前大統領は2020年の大統領選で票が盗まれたとの根拠のない主張を続けている。
民主党が提案した選挙法案「For the People Act」は3月に下院を通過した。この時、共和党議員全員に加え、民主党議員1人が反対票を投じた。
ほとんどの法案は、立法に向けて進めるには100人の議員からなる上院で60票以上を獲得する必要がある。現在上院は民主党、共和党いずれも50議席となっている。
「闘いは終わっていない」
上院議長で、ホワイトハウスで選挙制度改革の推進を担うカマラ・ハリス副大統領は、「闘いは終わっていない」と述べた。
選挙制度改革法案は、15日間の期日前投票を導入するほか、選挙日を祝日とし、運転免許証を持っている人には自動的な有権者登録を保証するというもの。
民主党はこの法案で、期日前投票の拡大に加えて特定の選挙運動への献金の透明性を確保し、選挙区割りに対する党派的な影響を制限できるはずだとした。
900ページ近い同法案について民主党は、民主主義に不可欠で、黒人有権者の投票権を保護するものだとした。
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民主党のチャールズ・シューマー上院院内総務は投票前、「反動的な州議会が我々を再び有権者弾圧の泥沼に引きずり込むのを、我々が許すというのか」と述べた。「史上最も不誠実な大統領が、民主主義を内側からむしばみ続けるのを許すというのか」。
しかし共和党は、同法案は連邦政府が各州の選挙権を侵害するものであり、民主党の政治的利益のためだけに作られたものだと主張した。
共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は、民主党の提案は「常にアメリカ政治の基本ルールを書き換えを企てるものだ」と述べた。
議事妨害はどうなる
この法案をめぐっては、民主党が上院でフィリバスターと呼ばれる議事妨害の戦術を廃止し、51票の単純多数で法案を通過させるという大胆な措置をとるよう求める声が再び高まっている。民主党議員はトランプ政権時代、共和党の法案を阻止するためにフィリバスターを発動していた。
しかし、ジョー・マンチン氏(ウェスト・ヴァージニア州)とクリステン・シネマ氏(アリゾナ州)の少なくとも2人の民主党上院議員は、この上院規制の廃止に反対する姿勢を貫いている。
もしフィリバスターが廃止されなければ、バイデン氏の政治目標の実現に多くの疑問符がつくこととなる。
民主党の左派議員アヤナ・プレスリー氏(マサチューセッツ州)は投票に先立ち、「フィリバスターを廃止して、国民のための仕事をしよう」とツイートした。









