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ウーバー投資が家族を「救った」 ドーピングの元自転車王者語る
自転車競技で国際大会ツール・ド・フランスを7度制した後、ドーピング違反で競技を永久追放になったランス・アームストロング氏(47)が6日、起業初期の米ライドシェア大手ウーバーに投資したことが家族を「救った」と述べた。米CNBCのインタビューに答えた。アームストロング氏はドーピングをめぐり、裁判費用と和解金合わせて1億1100万ドル(約125億円)を支払ったという。
米国人のアームストロング氏は2012年、ドーピング違反により、7度のツール・ド・フランス優勝などの競技成績を剥奪され、自転車競技からも永久追放となった。アームストロング氏はその後、運動能力向上薬の使用を認めた。
アームストロング氏は2010年、ベンチャー・キャピタル・ファンドに資金10万ドル(約1127万円)を投じた。このファンドが、ウーバーに投資していたという。
「この投資が我々の家族を救った」と、アームストロング氏はCNBCに語った。
アームストロング氏は今年4月、長期にわたる訴訟で和解金として、米政府に500万ドル(約5億6350万円)を支払うことで合意した。同氏はこの裁判に、1億ドル(約113億円)の費用をかけた可能性がある。
しかし、他の和解金や裁判費用も含め、合計で1億1100万ドル(約125億円)を支払わなければならなかったため、「無罪放免」という感じはしなかったとアームストロング氏は述べた。
5人の子供を持つアームストロング氏は、ウーバー投資でどれだけ利益を得たかは語らなかったものの、「出来すぎだった」と付け加えた。
アームストロング氏によると、2009年に創業したウーバーの企業価値は自分の投資当時、370万ドル(約4億1700万円)だったという。ウーバーの企業価値は今年、720億ドル(約8兆1150億円)となり、2019年には1200億ドル(約13兆5250億円)を目標にしている。
「1000万、2000万、3000万、4000万、もしくは5000万ドル?」と収益額を聞かれたアームストロング氏は、「そのどれかだ」と答えた。
アームストロング氏は、2010年に投資会社ローワーケース・キャピタルを創業した友人で企業家のクリス・サッカ氏に資金を提供した。その際、自分がウーバーに投資したなど知らなかったと、アームストロング氏は付け加えた。
「自分のやり方が自滅の原因」
アームストロング氏は1999年から2005年までツール・ド・フランスを7連覇した後に1度引退。現役復帰した2009年の同大会では3位に入ったものの、2011年に再引退した。
米反ドーピング機関(USADA)は調査の結果、アームストロング氏が「自転車競技の歴史上、最も洗練され、プロ化され、成功したドーピング計画」を率いていたとした。アームストロング氏は2013年、キャリアを通じて禁止薬物を使用していたと認めた。
しかし、自分が破滅したのは態度の問題で、不正をした事実だけが原因ではないとアームストロング氏は話した。
「皆がそれ(ドーピング)をやっていると理解できるだけの、経験や知識をほとんどの人は持っている」とアームストロング氏は話した。
「周りの人が問題にしたのはドーピングそのものではなく、自分が激しく自己弁護し、やたらと提訴しまくり、人を追い込んだ私の態度だ」
アームストロング氏は2013年、英紙サンデー・タイムズに対する和解金支払いに合意した。サンデー・タイムズは2004年、不正疑惑の記事を掲載してアームストロング氏に名誉毀損で訴えられ、この際は和解金をアームストロング氏側に支払っている。
「何もかもやり直すかどうかはともかく、どうせなら、水を飲みパンを食べている他の選手たち全員に7度連続で勝ちたい」
「たとえ自分が言われた(ドーピングを)を全部やっていたとしても、私が紳士的に礼儀正しく威厳をもってふるまい、敬意をもって人に接していれば、みんな私を許してくれたはずだ」
「誰も私を追及しなかったはずだ。自分の態度が自滅の原因だったと、それは強調したい」