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連続殺人・レイプの未解決事件で元警官を逮捕 米加州
米西部カリフォルニア州の警察は25日、1970~80年代に連続発生し未解決だった殺人や強姦、強盗事件の容疑者として元警官を逮捕したと発表した。
州都サクラメント市の警察によると、事件の再捜査が進められるなかで、サクラメント近郊に住む元警官のジョセフ・ジェイムズ・ディアンジェロ容疑者(72)が捜査線上に浮上したという。
カリフォルニア州のニックネームにちなみ「ゴールデン・ステート・キラー」と呼ばれる一連の事件で、12件の殺人と51件の強姦、120件以上の強盗が起きたと警察は考えている。
ディアンジェロ容疑者にはこのうち、1978年にサクラメントで起きたブライアン・マッジョーレさんと妻のケイティーさんの殺害と、1980年にベンチューラ郡で起きたライマン・スミスさんと妻のシャーリーンさんの殺害の容疑がかけられている。
検察は、容疑はさらに増える見通しだと述べた。
警察の発表
サクラメント郡のスコット・ジョーンズ保安官は、逮捕に先立ち容疑者を監視下に置き、「破棄されたDNA」の検査を行ったところ、証拠と一致したと語った。
サクラメントのアン・マリー・シューバート地区検事長は、「答えはずっとサクラメントにあった」とし、「事件の重大性から解決されることが必要だった」と述べた。
ベンチューラ郡のグレッグ・トッテン地区検事長は、検察は死刑を求刑する考えだと語った。
米連邦捜査局(FBI)は2年前、事件解決につながる情報提供などに5万ドル(約545万円)の報奨金を提示していた。
容疑者について分かっていること
地元紙サクラメント・ビーによると、ディアンジェロ容疑者はサクラメント近郊のシトラス・ハイツ市内で娘と孫娘の2人と同居していた。
地元紙オーバーン・ジャーナルによると、同容疑者には万引きの容疑がかけられ、1979年にオーバーン警察署から免職された。
未解決事件や失踪事件を中心に取材するジャーナリスト、ビリー・ジェンセン氏は25日未明に、「ゴールデン・ステート・キラーに関心がある人は注目しておいてください。あしたかなり重要な発表があるから」とツイッターに投稿していた。
警察は、ディアンジェロ容疑者が警察官だったときに、これらの犯罪を犯していた「可能性が非常に高い」と述べた。
同容疑者は1973~76年にかけてカリフォルニア州エクセターでも警察官として勤務していたが、いくつかの犯罪は当時起きたものだと、警察は説明した。
被害者らの反応
連続強姦事件で1976年10月に5人目の被害者となった、ジェーン・カーソン=サンドラーさんは米紙アイランド・パケットに対し、容疑者が逮捕されたことを、25日に届いた捜査当局からの電子メールで知ったと語った。
「けさ知ったばかりなんです。喜びにあふれています。涙が出て、ずっと泣き続けています」
作家のミシェル・マクナマラ氏は著書「I'll Be Gone in the Dark(仮訳:夜に私はいなくなる)」で一連の事件について書いていたが、出版前にマクナマラ氏は死去した。
共同執筆者のビリー・ジェンセン氏は24日夜、ツイッターに「あすかなり重大な発表がある」と投稿していた。
本の執筆に加わったもう一人、ポール・ヘインズ氏は、ツイッターで「びっくりした。興奮している。ほかに言葉が見つからない」とコメントした。
事件の概要
1976~86年にかけて起き、12~41歳の女性が被害者となったた強姦・殺人事件の犯人には、「ゴールデン・ステート・キラー」のほか「東地区の強姦犯」「元祖夜のストーカー」「ダイヤモンド・ノット・キラー」との呼び名があった。
検察が「恐怖の支配」と呼ぶ連続犯罪は、サクラメントで始まり、その後サンフランシスコや州の中部や南部にも拡大。警察によると、それぞれの事件の関連性はDNA鑑定で明らかになった。
犯人は夜、家に侵入して住人を縛り上げ、女性を強姦。現金や宝石、身分証明書などを奪って逃走した。
「ゴールデン・ステート・キラー」が犯人とされる一連の事件は、オレンジ郡アーバインで1986年に起きた、当時18歳だった女性の強姦・殺害を最後に途絶えていた。
オレンジ郡のトニー・ラカッカス地区検事長は、犯人をめぐってさまざまな名前が使われてきたものの、「きょう、『被告』と呼べるのをうれしく思う」と述べた。