ロックダウンで恋愛詐欺が多発、バレンタイン・デーに注意喚起も
ジェイン・ウェイクフィールド、テクノロジー記者

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恋愛関係をほのめかして金銭を奪う「恋愛詐欺」が、新型コロナウイルス流行を受けたロックダウンで増加している。
イギリスの金融業界団体「UKファイナンス」によると、2020年に発生したロマンス関連の送金詐欺は、前年に比べて20%増加したという。
また全国不正行為情報局(NFIB)の通報サイト「Action Fraud」によると、昨年はこうした詐欺で計6800万ドル(約100億円)が失われた。こちらも前年から被害額が増えている。
こうした状況を受け、当局は14日のバレンタイン・デーに先駆けて注意を呼びかけていた。
恋愛詐欺にあわないためのアドバイス
- オンラインデートをする場合、送金したり、相手に銀行口座へのアクセスを許可したり、相手のためにローンを組んだりしないこと
- パスポートや運転免許証など、身分証明書の写しを渡さないこと
- オンラインデート相手の助言をもとに投資しないこと
- デート相手名義の荷物を受け取ったり、その人の代わりに荷物を送らないこと
- リバース画像検索(その画像と似た画像を検索してくれるサービス)を使い、デート相手が偽の画像を使っていないか確かめること
- 詐欺に遭ったと思ったらすぐに銀行に連絡し、当局に届け出ること
Action Fraudによると、イギリスでは2019年と2020年、恋愛詐欺の被害総額はオンラインショッピング詐欺の被害額を上回った。
2020年のオンラインショッピング・オークション詐欺の被害額は6300万ポンドだった。
さらに、新型コロナウイルスのパンデミックが問題を大きくしている。
Action Fraudのポーリーン・スミス会長は、「新型コロナウイルスの流行によって、全国的なロックダウンなどで人付き合いが制限されてしまったため、インターネットで交際相手を探す人が増えたことが、恋愛詐欺被害の増加につながっていることは疑いようもない」と述べた。
UKファイナンスのケイティー・ウォロベク氏も、「恋愛詐欺は、被害者の愛もポケットの中身も空っぽにしてしまう」と述べた。
マネー・ロンダリング(資金洗浄)

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恋愛詐欺の被害者は、加害者に送金して金銭を奪われる。あるいはギフトカードや携帯電話、パソコンといった贈り物をする。中には銀行口座やキャッシュカードを使わせてしまう人もいる。
加害者は非常に言葉巧みだ。気持ちを揺さぶる言葉を使い、たとえば医療費が必要だなどと言って被害者をだます。
また、被害者は口座を空にされてしまうだけでなく、訴追されるリスクすら負わされるケースが増えているという。知らない間に犯罪組織のためのマネーロンダリング(資金洗浄)をさせられる被害者もいる。
豪ABCニュースは先に、アメリカの軍人と恋に落ちたと思っていたオーストラリア人女性が、15万豪ドル(約1200万円)の資金洗浄に加担してしまった事件を報じた。
なりすまし
ロイズ銀行によると、55~64歳の人が被害を受けるリスクが特に高い。
50代で夫を亡くしたアナさん(仮名)は、ティムと名乗る男とオンラインデートで知り合い、デートサイトのチャット機能でやりとりした後、チャットアプリ「ワッツアップ」でやり取りを始めた。
数週間後、ティムは交通関連の仕事でルーマニアに行く必要があると言い、金銭を送るよう頼んできた。最初は少額だったものの、段々と金額が膨らみ、アナさんは最終的に計32万ポンドをだまし取られた。
恋愛詐欺はデートサイトから始まることが多いが、証拠を隠すため、すぐにソーシャルメディアやテキストメッセージなどにやり取りが移行するケースが多い。
金銭を要求する代わりに個人情報を集め、なりすまし詐欺に悪用するケースもある。
恋愛詐欺被害者の多くが、恥ずかしさのため通報しないという。しかし、だまし取られた金銭を取り返す手段もある。
イギリスの金融機関は2019年、「納得のできる手続きを踏み、何らかのぜい弱性がみられる場合」には、奪われた金額を補填する場合もあるという取り決めを結んだ。
これによってアナさんは、失った金額の半分を取り戻すことができた。





