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アメリカは必要なら外国犯罪グループを「爆破」する ルビオ国務長官が発言
アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は4日、アメリカが必要と判断すれば外国の犯罪グループを「爆破する」とし、他国と協力して実行する場合もあると述べた。米政府はこの2日前に、カリブ海を航行していた船を軍が攻撃し、麻薬の密輸に関わった11人を殺害したと発表している。
ルビオ長官は訪問先のエクアドルで、「今後は私たちがこうした人々を見つけ、必要とあらば爆破するのを(他国が)手助けすることになる」と述べた。
長官はまた、エクアドルの2大犯罪組織のロス・ロボスとロス・チョネロスを、外国テロ組織に指定すると発表した。
記者団から、メキシコやエクアドルなどアメリカの友好国出身の密輸者らが、米軍によって「一方的に処刑」される可能性があるのかと問われると、ルビオ氏は、「協力関係にある政府」が密輸者の特定を助けることになると答えた。
さらに長官は、「(アメリカのドナルド・トランプ)大統領は、これらのグループに戦争を仕掛けたいと言っている。向こうは30年間、私たちに戦争を仕掛けてきているのに、誰もそれに対処してこなかったからだ」と述べた。
そして、「だが友好的な政府の国々では多くの場合、そうする必要はない。友好的な政府が私たちを手助けするからだ」とした。
エクアドルとメキシコの政府は、軍による攻撃を支援するとは表明していない。
ルビオ氏はこの日、エクアドルの麻薬密売取り締まりを支援するため、アメリカが治安対策に1350万ドル(約20億円)、ドローン技術に600万ドルを拠出することも発表した。
エクアドルの犯罪組織
アメリカがエクアドルの2大犯罪組織を外国テロ組織に指定することは、同国のダニエル・ノボア大統領が強く望んでいた。
ノボア大統領は、犯罪組織の摘発を「戦争」と呼び、アメリカやヨーロッパの軍隊が戦いに参加することを望んでいると発言している。
アメリカは、犯罪組織を外国テロ組織に指定することで、それらの組織と関係のある人物の資産や物件を標的にしたり、「潜在的に致命的な」行動が取れるよう、エクアドル政府と無制限に情報を共有したりできるようになる。
エクアドルでは近年、もうけの大きいコカイン・ルートの支配権をめぐる犯罪組織の争いのため、暴力が急増している。
政府のデータによると、世界のコカインの約7割が、コロンビアやペルーなどの生産国からエクアドルを通過し、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの市場へと運ばれている。
エクアドルで犯罪組織関連の暴力が急増していることが、南米からアメリカへの移民増加にもつながっている。
移民法の専門家らは、犯罪組織をテロ組織に指定することが、アメリカへの亡命を求める被害者たちの役に立つのか、それとも妨げになるのかは不明だとしている。
犯罪組織の被害者は今後、「テロ」の被害者とみなされるという側面がある。だが別の面では、ギャングにゆすられ金を支払う派目になった人が、ギャングを「物質的に支援した」として罰せられる可能性もあると懸念されている。
国際人権法違反との指摘も
米軍が2日にカリブ海南部で船を攻撃したことをめぐっては、ヴェネズエラのギャング集団「トレン・デ・アラグア」のメンバーを狙った作戦だったと、トランプ氏は説明。船はアメリカに向けて違法麻薬を輸送していたとした。
ただ、ホワイトハウスは殺害した11人の身元を公表していない。
法律の専門家らはBBCヴェリファイ(検証チーム)の取材に、この攻撃は国際人権法および海洋法に違反している可能性があると話した。
一方、国防総省は4日、ヴェネズエラの軍用機2機が米艦船の近くを飛行し、「私たちの対麻薬テロ作戦の妨害を目的とした極めて挑発的な行動」に出たと非難した。
ヴェネズエラは、この訴えにまだ反応していない。