ロシア人富豪、ホテルで転落死 「ウクライナ侵攻批判の書き込み」浮上も否定

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インド東部オディシャ州で、ロシアの富豪パヴェル・アントフ氏(65)が滞在先のホテルから転落して死亡した。同行していた友人1人も、2日前に同じホテルで死亡している。複数メディアが27日に報じた。

アントフ氏とロシア人の友人3人はインド・オディシャ州を訪れ、アントフ氏の誕生日をホテルで祝っていた。

ロシア・メディアは、アントフ氏が25日、オディシャ州ラヤガダのホテルの窓から転落したと報じた。23日には、同行していたウラジーミル・ブダノフ氏も同じホテルで死亡した。

アントフ氏はロシア・ウラジーミル州の議員で、ソーセージなど食肉加工業で財を成した富豪として知られる。

アントフ氏をめぐっては今夏、ロシアによるウクライナ侵攻を批判するメッセージが同氏のメッセージアプリ「ワッツアップ」アカウントに表示される出来事があった。本人は、自分が書いたものではないと否定していた。

ロシアによる侵攻が始まって以降、複数のロシア人大富豪が不可解な死を遂げている。その多くは公然と戦争を批判していた。9月にはロシアの石油大手ルクオイルのラヴィル・マガノフ会長がモスクワ市内の病院の窓から転落死した

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友人は「心臓発作」か

オディシャ州警察のヴィヴェカナンダ・シャルマ警視は、ブダノフ氏は脳卒中を起こしていたと説明。こうして友人が亡くなったことが原因でアントフ氏が「落ち込み、彼自身も死亡した」と述べた。

コルカタ駐在のアレクセイ・イダムキン・ロシア総領事はロシア国営タス通信に対し、警察は「これらの悲劇的な出来事に事件性」はないと見ていると述べた。

観光ガイドのジテンドラ・シン氏は、ブダノフ氏は「複数の酒の瓶を持っていたので、大量にアルコールを摂取していた」可能性があると記者団に話した。

アントフ氏とは

アントフ氏は2000年代に食肉加工会社「ウラジーミル・スタンダード」を設立。米経済誌フォーブスの2019年世界長者番付では推定資産は約1億4000万ドル(約187億円)とされ、ロシアの議員や公務員の中で上位にランクインしていた。

ウラジーミル州議会では、農業政策や生態系に関する委員会を率いるなど重要な役割を担った。州議会のヴャチェスラフ・カルトゥキン副議長は、アントフ氏が「悲劇的な状況」下で死亡したと述べた。

6月には、ロシアによるウクライナ侵攻を批判する内容が、アントフ氏のワッツアップ・アカウントに投稿された。

ウクライナ・キーウのシェフチェンキフスキー地区にある住宅街で、ロシアのミサイル攻撃のため男性1人が死亡、7歳の娘とその母親が負傷したことに言及したものとみられる。

ワッツアップには、がれきの中から一家が助け出された時の詳細と、「このすべてはテロとしか呼びようがない」とのメッセージが書かれていた。

このメッセージはその後、削除された。アントフ氏は自分はウラジーミル・プーチン大統領を支持しており、「この国の愛国者」で、戦争を支持するとソーシャルメディアに投稿した。

また、ワッツアップのメッセージは「ウクライナでの特別軍事作戦」について自分と意見が全く異なる人物によるものだと主張。自分のメッセンジャーに誤って投稿されたもので、非常に迷惑な誤解だったとした。