エア遊具が突風で宙に、子供が落下し9人死傷 豪タスマニア

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オーストラリアのタスマニア州で16日午前、小学校に設置されたエア遊具が突風で飛ばされて宙に浮き、遊んでいた児童が落下した。同日夜までに5人が死亡、けが人は4人となっている。警察が発表した。

事故のあった北部デヴォンポートのヒルクレスト小学校はこの日、クリスマス休暇前の最後の登校日で、「お楽しみデー」だった。

警察などによると、空気で膨らませたエア遊具が午前10時ごろ、強風にあおられて吹き飛ばされ、宙に浮いた。

この遊具で遊んでいた児童らが約10メートルの高さから落下。男女両方の子どもたちが死亡した。

死者の年齢は公表されていないが、5年生と6年生だという。オーストラリアでは通常10~12歳に当たる。

ヘリで病院に搬送

オーストラリアのスコット・モリソン首相は会見で、「考えられないほどに胸が張り裂ける事件だ」と述べた。

「学校行事で遊んでいた子供たちが(中略)クリスマス直前のこの時期に、このようなひどい悲劇に巻き込まれた。ただただ心が痛い」

救急隊員は事故発生から間もなく現場に駆け付けた。児童らは応急手当てを受けた後、ヘリコプターで病院に搬送された。

民放ABCのモンテ・ボヴィル記者はツイッターで、近隣住民が「子供たちを迎えに行くため小学校へ走っている」と報じた。

地元紙ホバート・マーキュリーの取材に応じたある保護者は、この小学校では以前にも似たエア遊具を設置したことがあるが、何も問題はなかったと語った。

「楽しい活動がこんな形で終わるとは夢にも思っていなかった。事故にあった子供たちの親のことを思うと胸が痛いが、同時に自分の子どもが無事だったことにほっとしていて、罪悪感を覚える」

警察は、検視官による捜査が行われているとしている。

デヴォンポートはタスマニア北部の海沿いの小さな市で、人口は3万人弱。

エア遊具では他にも

エア遊具の死亡事故は、世界各地で起きている。2019年には中国で同様の事故があり、子供2人が死亡、20人がけがをした。

2018年には英ノーフォークの砂浜で、設置されていたエア遊具から少女1人が投げ出され亡くなる事故があった。目撃者は、この遊具が爆発したと証言した。

英エセックスでは2016年3月、移動遊園地のエア遊具が吹き飛ばされて7歳の少女が亡くなった。この事件で、遊園地の職員2人が重大な過失致死の罪で禁錮刑を受けた。