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エクアドル刑務所でギャング同士が抗争、100人以上死亡
南米エクアドル西部グアヤキルのリトラル刑務所で28日、受刑者のギャング同士の抗争が起き、少なくとも116人が死亡した。地元当局が29日に発表した。刑務所内での暴力事件としては同国史上最悪。
死者のうち少なくとも5人は首をはねられていた。ほかは射殺された。
地元警察署のファウスト・ブエナニョ署長によると、受刑者らは手投げ弾も投げていたという。
リトラル刑務所には世界的な麻薬ギャングと関係のある人物が収容されている。警官400人が出動し、刑務所を制圧した。
エクアドルで活動しているメキシコの強力な麻薬密売組織が今回の暴動を命じたと、地元メディアは伝えている。
エクアドルの刑務所管理当局のディレクター、ボリバル・ガルソン氏は、「ひどい」状況だったと地元ラジオ局に語った。
「昨日、警察は(現地時間)午後2時に現場を制圧したが、夜になると銃撃や爆発などが起きた。今朝になって我々が現場を制圧して中へ入ると、さらに多くの遺体が見つかった」
エクアドルでは、対立するギャング同士が刑務所内での支配権をめぐって争う事件が続いている。2月には複数の抗争が同時発生し、囚人79人が死亡した。
エクアドルで最も危険な刑務所
今回事件が発生したリトラル刑務所は、同国で最も危険な刑務所の1つとされる。
ブエナニョ警察署長は、同刑務所の1つの棟に収容されていた受刑者らが、穴をつたって別の棟に侵入し、敵対するギャングのメンバーを攻撃したと説明した。
この暴動による負傷者も80人を超えた。
警察は暴動が起きた棟に閉じ込められていた料理人6人を救出した。
ギジェルモ・ラッソ大統領は、同国の刑務所システムを対象に非常事態を宣言した。
リトラル刑務所には、メキシコの強力な麻薬カルテル「シナロア」とつながりがあると考えられているエクアドルのギャング「ロス・チョネロス」のメンバーが収容されている。
メキシコの別の犯罪組織「ハリスコ新世代カルテル」(CJNG)も、エクアドルから中米に通じる麻薬密輸ルートを敵対するシナロアから奪うため、エクアドルのギャングと協力関係を築こうとしている。
ラッソ大統領は7月、エクアドルの刑務所は収容人数を30%オーバーしていると明らかにした。
そして、過密状態を解消するために、刑期のほとんどを終えた受刑者や、軽度の犯罪を犯した受刑者の釈放を早める計画を発表した。