エチオピアの反政府勢力、世界遺産の町アムハラ州ラリベラを占領

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紛争が続くエチオピア北部ティグレ州の地域政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)は5日、隣接するアムハラ州ラリベラを占領した。ラリベラにはユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録されている「ラリベラの岩窟教会群」がある。

ラリベラには13世紀に建てられた岩窟教会があり、エチオピア正教会のキリスト教徒数百万人が訪れる聖地となっている。

地元当局者はBBCに対し、住民がTPLFの進攻を前に脱出していると証言した。

ティグレ州で昨年11月にTPLFとエチオピア政府軍の戦闘が勃発して以降、数千人が死亡している。両者の争いは隣接するアムハラやアファールにも拡大している。

これまでに数百万人が避難を余儀なくされた。

この戦闘の当事者はいずれも、人権侵害や戦争犯罪を犯しているとして非難されている。

ラリベラのマンデフロ・タデッセ副町長はBBCに対し、町がTPLFの支配下にあると語った。

銃撃戦は起きなかったものの、住民が町から避難する事態となり、歴史的な教会群の安全を懸念しているという。

「この教会群は世界遺産だ。我々はこの財産の保全のため協力しなければならない」

米国務省はTPLFに対し、ラリベラの文化遺産の価値を尊重するよう求めた。

政府軍が6月下旬にティグレ州の州都から撤退し、政府側が一方的に停戦を宣言すると、TPLFはメケレを奪還するなど占領地域を広げ、戦闘が拡大した。

TPLFは昨年11月に政府軍に追放されるまで、ティグレ州政府を担っていた。

エチオピア政府はTPLFをテロ組織に分類しているが、TPLFは自分たちが正統な政府だと主張している。

TPFLのツァドカン・ゲブレテンサイ将軍は今週初め、連邦政府に同地域の封鎖を解除させ、この危機的状況を政治的に解決するよう合意させたいとBBCに述べた。

政府側は封鎖はしていないとして、対話を拒否している。

しかし、TPLFのアムハラとアファールへの進攻は国際的に批判されている。国連とアメリカは今週、すべての当事者に戦闘を止めるよう求めた。

エチオピア政府によると、アムハラとアファールでは30万人以上が避難した。

国連は人道支援物資を積んだ大型トラック175台がティグレ州に到着したと発表したが、国連の世界食糧計画(WFP)の責任者は、支援を必要としている数百万人に物資を届けるには毎日100台以上のトラックが必要だとした。

治安の悪さや官僚的な手続き上の問題から、支援者たちはティグレ州の多くの地域に到達できずにいる。