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英米、イスラエルのタンカー攻撃でイランを非難 2人が死亡
中東オマーン沖でイスラエルのタンカーが攻撃され、2人死亡した事件について、イギリスとアメリカはイランが背後にいるとの見方を示した。国際法違反だとして対抗措置を取る構え。
イスラエルが所有する「MVマーサー・ストリート」は7月29日に攻撃を受けた。これにより、イギリス人とルーマニア人の計2人が亡くなった。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、この攻撃がイランによるものだとする「証拠」があったと発表。「我々独自の方法でイランにメッセージを送る」と警告した。
また、国際社会にもイランが深刻な過ちを犯したと明確に述べてほしいと語った。
イギリスのドミニク・ラーブ外相は声明で、イランが1機以上のドローン(小型無人機)を使ってMVマーサー・ストリートを攻撃したとみていると説明。「慎重で、狙いを定めた、明らかな国際法違反の攻撃だ」と述べた。
「イランはこうした攻撃を止めるべきだ。船舶は自由に航行できるべきだ」
アメリカのアントニー・ブリンケン国防長官も、「イランの指示によるもの」だと確信していると述べ、「適切な措置」を取ると語った。
一方イランは、「根拠のない非難」だと、関与を否定している。
イランのサイード・ハティブザデフ外務省報道官は、「シオニスト政権(イスラエル)が不安定さや恐怖、暴力を生み出している」と述べた。
また、イスラエルは「根拠のない非難を止めるべきだ」と述べ、聖書からの引用で「風をまいて嵐を刈る(悪行は必ず報いを受ける)」と警告した。
「影の戦争」
イランとイスラエルは、「影の戦争」とも呼ばれる敵対関係にある。全面戦争は避けているものの、お互いに報復措置を取るなど両国間の緊張感は高まっている。今年3月以降、イスラエルとイランが所有する船双方が攻撃されている。ただし、死者は少ないとみられている。
イランはまた、イスラエルがイランの核施設や科学者を標的にしていると非難している。
こうした緊張が高まる中、ウィーンではイランの核合意をめぐる協議が進んでいる。
2015年イラン核合意の当事国、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア、ドイツの6カ国とイランの交渉担当者は、対イラン制裁の緩和と引き換えにイランの核活動を制限する核合意を復活させるようとしている。しかしイランは、アメリカが一方的に核合意を離脱して以来、核合意に違反してウラン濃縮を進めるなどしている。
西側諸国はイランが核兵器の開発を目指していると非難しているが、イランはこれを否定。核開発は研究と発電に集中しているとしている。