ツール・ド・フランス、観客女性への訴えを取り下げ 転倒事故

画像提供, Gendarmerie du finistere
自転車の世界大会ツール・ド・フランスの主催者は、多数の選手が絡む転倒事故を引き起こした疑いで逮捕された観客の女性について、法的な訴えを取り下げた。
事故はツール・ド・フランス初日の先月26日に発生。第1ステージのゴールまで45キロの地点で、走行していたトニー・マルティン(ドイツ)に、沿道にいた女性のプラカードが接触した。
マルティンは転倒し、後続の多くの選手も次々に転んだ。大会史上、最悪規模の事故とされている。
警察が女性の行方を追っていたが、その後に逮捕された。女性はフランス人で、北西部ランデルノーで拘束されている。
ロイター通信によると、ツール・ド・フランスの主催者は、「訴えを取り下げる。今回の話題は大きくなり過ぎた。ただ、みなさんにはレースの安全ルールについて考えてもらいたい」と述べた。
「大会を見に来るなら、子どもをしっかり離さず、ペットを離さず、不注意に道路を横断しないでほしい。なにより選手たちを大事にしてほしい。テレビの生中継に値するのは選手たちだ」
大会に多大な影響
事故の動画はオンラインで拡散された。
動画では、黄色のコートを着た女性が、フランス語で「がんばれ」、ドイツ語で「おばあちゃんとおじいちゃん」と書かれたプラカードを手にし、コースの中へ突き出している。接近してくる選手たちは見ていないように見える。
この事故で、選手1人が大会を途中棄権せざるを得なくなり、8人が医師の治療を受けた。
ブレストからランデルノーまでの第1ステージは5分間中断され、主催者側は絡み合った自転車や選手たちの対応に追われた。
ツイッターには、「これまで見た中で最悪のツール・ド・フランスの事故だ」とするコメントとともに、上空から撮影したとみられる動画が投稿された。

ツール・ド・フランスのピエール=イヴ・トゥー副ディレクターは事故後、女性に対して法的措置を取ると表明。
「あまりにひどい真似をしたこの女性を訴える。こういうことをする、ごくわずかな人たちが、みんなの大会を台無しにしないように」とAFP通信に話していた。
フランスは新型コロナウイルス関連の規制を緩和しており、ツール・ド・フランスには多くの観客が詰めかけている。
観客はコースの道路から離れ、距離を取るよう指示されている。








