漂着した幽霊船から82億円相当のコカイン マーシャル諸島

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南太平洋・マーシャル諸島のサンゴ礁に打ち上げられた無人の小船から、同国史上最大量となる649キロもの違法薬物が見つかった。

全長5.5メートルの小船は、地元住民が見つけた。大勢でサンゴ礁から移動しようとしたが、あまりの重さに動かすことができなかったという。

警察が先週、船内を調べたところ、表から見えないように作られた空間から、コカインが詰まった袋が見つかったという。

マーシャル諸島のリチャード・ヒクソン検事総長は、小船は1年以上かけて太平洋上を漂って来た可能性があるとし、中米か南米が出発点だったようだと述べた。

太平洋の海流によって、同地域からマーシャル諸島に物が流れ着くことはよくあり、違法薬物が流れ着くことも珍しくない。ただ、これほどの量は前例がない。

流れ着いた薬物は多くの場合、当局には通報されず、地元住民によって売買される。当局にによると、これが現地の薬物問題の原因になっている。病院では、コカイン使用に絡んだ合併症の患者が増えているとされる。

ヒクソン検事総長は、今回の大量薬物について通報した地元住民らを称賛した。

警察によると、発見されたコカインは検査のために米麻薬取締局に送った2袋分を除き、15日に焼却した。

2014年には、マーシャル諸島のサンゴ礁に打ち上げられた小船から、中央アメリカ・エルサルバドルの男性が発見された。男性は13カ月にわたって海上を漂流していたと述べ、魚や鳥、カメなどを素手で捕らえて生き延びたと話した。

男性の救助後、ハワイ大学はメキシコ湾から海流で物が流される状況について、コンピューターのシミュレーションを16回実施。その結果、ほぼすべてがマーシャル諸島に流れ着くことが示された。

マーシャル諸島は人口約5万5000人。2つの環状サンゴ礁と1000以上の小島からなり、赤道のすぐ北側に位置する。