中国の「中身が見えない」玩具メーカーが上場 創業者が億万長者に

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ジャスティン・ハーパー、ビジネス記者(BBCニュース)

Pop Mart toys

画像提供, Pop Mart

画像説明, ポップマートのフィギュア

中身が見えないカプセルに入ったフィギュアを販売する、中国の玩具メーカーが11日、香港の株式市場に上場し、同社創業者の資産が急増した。

王寧氏が設立した「ポップマート」は、中身が見えないカプセルに入ったコレクション・フィギュアを約8ドルで販売しており、約70億ドル(約7280億円)の価値がある企業に急成長した。

同社は10日、香港の株式市場に上場した。米誌フォーブスによると、同社株の約50%を所有する王氏の現在の純資産は32億ドル(約3328億円)。

中国・北京に拠点を置くポップマートは株式売却で6億7400万ドル(約624億円)を確保し、さらなる店舗展開や海外事業の拡大に充てることとなる。上場後の初期取引で株価は100%上昇した。

若い女性に人気

「中国国民は長時間労働と低賃金に苦しみ、手の届かない住宅価格に直面している。そのため、安価な娯楽を求めている」と、中国市場調査グループのマネージング・ディレクター、ショーン・レイン氏は述べた。「中国の若者はデスクや自宅を飾るかわいいアイテムを好む傾向にある」。

ポップマートは中国のほかに21カ国で商品を販売している。顧客のほとんどは18歳から35歳で、75%は女性だという。

中国ネット通販大手・アリババ集団のネット通販サイト「Tモール」(天猫)の報告書によると、同国のミレニアル世代はデザイナーシューズやeスポーツといったほかの娯楽よりも、中身が見えないポップマートのおもちゃにお金を使っているという。

マーケット・リーダー

市場をけん引するマーケット・リーダーとなったポップマートの目論見書によると、同社は昨年、売上高が16億8000万元(約254億円)へと3倍に増加した。米ウォルト・ディズニーやユニバーサル・スタジオとライセンス契約を結んでいるほか、第三者のサプライヤー経由でも商品を販売している。

米調査コンサルタント会社フロスト&サリバンは、中国では昨年、ポップカルチャーと流行を組み合わせたおもちゃの売上が207億元(約3292億5500万円)に達したとしている。

中身が見えないおもちゃ箱は、ガシャポンなどとして知られる日本のカプセルトイがルーツになっている。