トランプ政権、約14兆円の追加予算を議会に要請 大半は対イラン戦争関連費

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米ホワイトハウスは24日、876億ドル(約14兆円)の追加予算を議会に要請した。大半は、対イラン戦争に伴う「緊急のニーズ」に充てるとしている。この前日に議会下院は、ドナルド・トランプ大統領に対し、イランでの戦争を停止するか、軍事行動を継続する前に議会の承認を求めるよう指示する決議案を可決したばかり。
ホワイトハウスによると、876億ドルのうち670億ドル(約10兆8000億円)は国防総省向け。内訳は、軍需品に210億ドル(約3兆4000億円)、運用費に173億ドル(約2兆8000億円)、機密の計画に121億ドル(約1兆9600億円)などとなっている。
残りの予算は、戦争とは関係のない政策に充てられる。アメリカの農家支援に110億ドル(約1兆7800億円)、中央アフリカでのエボラ出血熱の流行対策に14億ドル(約2260億円)が盛り込まれている。
ただ、今回提案された予算が簡単に議会を通過することは考えにくい。対イラン戦争が有権者の支持を得られておらず、加えて11月には中間選挙を控えているためだ。
ホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)は24日、マイク・ジョンソン下院議長宛ての書簡で、追加予算を正式に要請した。
書簡は、「この要請の大半は『エピック・フューリー(壮絶な怒り)』作戦に伴う、緊急のニーズに対応するもの」だと説明している。同作戦は対イラン戦争を指す。
要請には、戦争の初期に攻撃を受けた中東と南アジアにある一部の米大使館や外交拠点の警備を強化するための、約3億ドル(約480億円)も含まれる。
アメリカとイランは現在停戦状態にあるが、OMBの書簡には、米国防総省が、対イラン攻撃を行った米軍の「備蓄を再構築」する必要があると書かれている。
共和党議員らと対立
イランとの戦争をめぐっては、トランプ政権とイランが先週、戦争終結に向けた合意に署名したが、共和党議員たちの間で懐疑的な見方が出ていた。
トランプ氏は24日、住宅の建設・供給を支援するための超党派の住宅法案への署名を突如取りやめた。これに先立ち行われたトランプ氏と共和党の上院議員らの協議は、緊迫した雰囲気に包まれていた。
トランプ氏は連邦議会議事堂での昼食会で、前日にトランプ氏の戦争権限を制限する決議案が、共和党が多数派の上院で可決されたことへの不満をあらわにした。この決議は象徴的な意味合いが強い。
決議は「戦争権限法」に基づくもの。同法が1973年に制定されて以降、大統領に軍事行動の終結を指示する両院一致決議案が、連邦議会の両院で承認されたのは初めて。
トランプ氏は24日の議会での会合に先立ち、この決議を「タイミングが悪く、無意味だ」と批判した。
さらに、ソーシャルメディアへの投稿では、民主党議員とともに賛成票を投じた共和党の上院議員4人を「負け犬」と呼んだ。
その1人のビル・キャシディ上院議員(ルイジアナ州選出)は、24日の非公開の昼食会でトランプ氏と激しい口論になったと明らかにした。
「私は立ち上がって、『何が起きているのか、あなたはアメリカ国民に説明していない』と言った」のだと、キャシディ氏は記者団に説明。
「これ(対イラン攻撃)は4週間で終わるはずだったが、4カ月も続いていて、当初の目標は達成されていない」と述べた。
トランプ氏はこの日、これより先に北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長と会談した際にも、戦争権限をめぐる採決への不満を爆発させた。
「共和党の上院議員4人と民主党の全員が賛成した。(中略)彼らは愚かだから、この戦争で負けたがっている」
国防総省のジュールズ・ハースト財務責任者は先月、議会の委員会で、これまでにかかった対イラン戦争関連費は約290億ドルに上ると述べていた。
ただ、防衛アナリストや議員らは、この試算は紛争がもたらした財政的損失の全体像を反映していないと指摘している。











