ヴェネズエラでM7超の大規模地震、建物倒壊し救助活動 被害甚大との見方も
南米ヴェネズエラで24日夕(日本時間25日朝)、マグニチュード(M)7超の強い地震が2度立て続けに発生した。首都カラカスなどで、大きな揺れが数十秒間隔で起きた。2度目の地震はM7.5で、同国で過去100年間に発生した最大規模の地震となった。
デルシー・ロドリゲス暫定大統領は、この地震で少なくとも32人が死亡し、700人が負傷したと発表した。
各地で多くの建物が倒壊し、住民は安全のため急いで屋外に出た。
ロドリゲス氏は緊急事態を宣言。空港、鉄道などの交通機関は停止されたと発表した。
倒壊した建物のがれきの下に生存者が閉じ込められている可能性があり、救助隊員が急いで作業を進めている。
地震発生の日時と場所
地震は24日午後6時4分(日本時間25日午前7時4分)ごろ相次ぎ発生した。
米地質調査所(USGS)によると、最初の地震はM7.2だった。震源地はカラカスの西のヤラクイ州、震源の深さは約22キロメートル。
その39秒後、より強いM7.5の地震が発生。震源地は同州で、震源の深さは約10キロとみられるという。
カラカスでも強い揺れが感じられた。建物が揺れ、一部は倒壊した。
余震とみられる揺れも20回以上、国内各地で感知されている。北部沿岸部のラ・グアイラ、アラグア、カラボボ、ファルコン各州で大きな影響が出ているもよう。
この日は、「カラボボの戦い」(1821年)を記念する国民の祝日だった。この戦いでは、ヴェネズエラの独立派がスペインの植民地勢力に対して決定的な勝利を収めた。
被害状況

画像提供, AFP via Getty Images
被害の全容は明らかになっていない。
現地で撮影された写真や動画からは、倒壊した建物のがれきが通りに散らばっているのがわかる。救助隊員らががれきを掘って生存者を探しているのも確認できる。
一部の動画では、助けを求める人々の声が聞こえる。
ロドリゲス暫定大統領は、少なくとも32人が死亡し、700人が負傷したと、日本時間25日夕までに述べた。
一方で、カラカスの北に位置し、「最も大きな被害を受けた」ラ・グアイラ州に関する情報はまだ手元にないとした。
捜索活動が続くにつれ、死傷者数が増える可能性が高い。
USGSは、死者が1万人に達する可能性は 36%、10万人に達する可能性は 40%と推測。地震が発生した地域は建物が特にもろいとした。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、トゥルース・ソーシャルへの投稿でこの地震に触れ、「壊滅的な死者数」との言葉を使った。
カラカス大都市圏の一部チャカオの市長は、少なくとも2棟の建物が完全に倒壊したと記者団に説明。生存者18人が救助されたとし、さらに多くの人命を救うため、救急隊員500人以上が倒壊現場にいると述べた。
内務省は、建物の安定性やガス管に影響が及んでいる恐れがあるとし、損傷した自宅から外に出るよう国民に呼びかけている。
インターネットが利用できなくなったとの報告も出ている。
カラカス郊外にある主要国際空港のマイケティア空港も、地震で被害が出て閉鎖された。
国内各地では地下鉄や電車の運行が停止された。学校は今週いっぱい休校措置を取る。
他国の対応
トランプ氏は自分のソーシャルメディア、トゥルースソーシャルへの投稿で、アメリカには支援の「用意、意思、能力」があるとし、米政府機関に「迅速な行動」を指示したとした。
また、「私たちは、新しくて素晴らしい友人に寄り添う」と表明した。同時に、「初期の報告は良くない」とした。
近隣の南米諸国も支援を申し出ている。
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、装備と物資50トン分を送る用意があり、救助隊員300人が「カラカスに向けて出発する準備ができている」と述べた。
エクアドルのダニエル・ノボア大統領も、ヴェネズエラに支援物資をすぐに送るよう手配したとした。
ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領は、「姉妹国」にどのような支援を提供できるか検討すると述べた。
当初、ヴェネズエラ沿岸や、オランダ領のアルバ島とボネール島に津波に関する警報が出されたが、その後取り消された。







