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客船沈没で190人以上が行方不明に インドネシアのトバ湖
インドネシア・スマトラ島北部のトバ湖で18日に起きた客船の転覆・沈没で、行方不明者が190人以上に上るとみられることが、20日までに明らかになった。
行方不明者数は当初130人とされていたが、沈没した客船の定員の約3倍の190人以上に修正された。
世界最大の火山湖であるトバ湖は、イスラム教のラマダン(断食)月の終わりに行われるイードの祭りを祝う人々で混雑していた。客船の沈没時、周囲は悪天候だった。
警察によると、被害者の多くは船に閉じ込められたままとみられる。
インドネシアの国家捜索救助庁は、確認できた生存者は18人だけで、全員が沈没から数時間以内に発見されたと述べた。3人の遺体が収容されている。
当局者は、船の運営者がチケットを配っていなかったため、乗客の記録がないと話している。
被害者の家族らはここ数日、消息を必死で待ち、捜索救助庁の船が何らかの消息を持って岸に戻ってくるのを願い続けている。
20日には、ダイバーと水中探索用ドローンが捜索隊に加わった。部隊は依然、ただ、深度450メートルにもなる深いトバ湖の底で、木製の客船の位置を見つける必要がある。
「これは我々家族に対する神から与えられた試練だ」とファジャル・アラムシャー・プトラさんはBBCニュースインドネシア語版に語った。プトラさんの兄弟、バガス・プラマ・アナンタさんは、行方不明になっている乗客の一人。
アナンタさんは、トバ湖の中心にある大きな島、サモシール島で休日を過ごしていた。
「彼(アナンタさん)が無事かどうかは、神だけが知っている」とプトラさんは話した。
「彼は船が沈んだ時フェリーの中にいて、逃げ出すことができなかった。フェリーは急速に転覆した。彼の友人は甲板にいて、沈没前に飛び降りることができ、通過する他のフェリーから助けを得ることができた」
ヤンティ・サムスディンさんはBBCに対し、自分の兄弟も船に乗っていたと話した。「彼が生きて見つかるという希望をまだ抱いている。もしそうならなくても、少なくとも遺体は自分たちの下に戻って来て欲しい」。
北スマトラ州防災庁のリアディル・ルビス長官は、被害者の家族に最新情報を提供するよう全力を尽くしていると述べた。
「我々は生存者、行方不明者、確認された死亡者それぞれのリストを掲載する掲示板を設置した情報センターを設立した。多くの人で混雑している」
インドネシアで航行する全ての船は定員を守ることが義務付けされており、全乗客分のライフジャケットを船に乗せなければならないという。
しかし当局者は、インドネシアに広がるたくさんの群島で運行される船全てを監視するのには苦慮していると認める。
インドネシア国家運輸安全委員会によると、インドネシアで起こる船による事故の40%は人的過誤によって発生していて、悪天候によるものは12%にとどまるという。