南米ヴェネズエラ地震、死者増える 余震200回以上

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24日にマグニチュード(M)7.2と7.5の強い地震が立て続けに発生した南米ヴェネズエラで26日、死者が920人に上ったと、ヴェネズエラ国民議会のホルヘ・ロドリゲス議長が国営テレビで話した。負傷者は3360人で、少なくとも172人がまだがれきの下に閉じ込められている様子だという。
デルシー・ロドリゲス暫定大統領のきょうだいにあたるロドリゲス議長は、被害の大きかったラ・グアイラ州だけで、少なくとも243人が救出されたとも話した。
議長は、病院やショッピングセンターを含む数百の建物が破損、または倒壊したと述べた。少なくとも1000カ所のインフラ施設も被害を受けたという。
ロドリゲス暫定大統領は同日、テレビ中継された状況説明で、数十人の生存者が救出されたと述べ、「(その人たちが)家族や愛する人を抱きしめることができて、とてもうれしい」と話した。
暫定大統領はさらに、最初の地震以降に214回の余震が発生したとも述べた。

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ディオスダド・カベジョ内相によると、複数の州が2回の地震の影響を受けた。政府は、余震がラ・グアイラ、アラグア、カラボボ、ファルコンなどの北側の海岸線に大きな影響を与えたとしている。
当局によると、首都カラカスの北にあるラ・グアイラ州が最も大きな被害を受けた。同州には、ヴェネズエラの二つの主要港の一つと、主要空港のシモン・ボリヴァル国際空港もある。
2回の地震で、首都カラカスを含め同国北部で数十棟の建物が破壊された。多くの負傷者は仮設の医療施設で治療を受けている。
政府高官によると、何百人もの国際救助隊員が到着し、さらに多くの救助隊員が到着する予定だという。
今も大勢が行方不明になっており、救助活動が続くにつれて死者数は増える恐れがある。
ポルトガルとブラジルの両政府によると、ポルトガル国民1人とブラジル国民2人が地震のため死亡した。
スペインのメディアは外務省情報として、スペイン国民4人が死亡し、106人がまだ行方不明だと伝えた。
ラ・グアイラでは、ナターシャ・ディアスさんがBBCに対して、22歳と23歳の2人の娘が、倒壊したショッピングセンターのがれきの下に閉じ込められていると話した。2人はショッピングセンターで、ネイリストとして働いていたという。
「娘たちは友達と一緒にいた」とディアスさんは話した。「ただただ、見つけてもらいたい。娘たちがそこにいると信じて、期待している。ただ戻ってきてほしい。私には娘たちしかいない」。
サッカーのエクトル・ベロ選手は、妻アンドレアさんが自分たちの幼い娘を助けて命を落としたとソーシャルメディアで明らかにした。
「世界的対応が必要」
破損を免れた医療施設はひっ迫状態にあると言われている。医療関係者はBBCに、今回の震災の前からそもそも、満足な治療体制ではなかったと話した。
ペドロ・ハヴィエル・フェルナンデス医師は、「どこの病院も、備品と医薬品が不足している。普通の日でも、十分な医療を提供できていない」として、「今回の悲劇で緊急事態はますます悪化している。ほかの国よりもひどい状況が対応が難しい」と述べた。
地震発生直後には、通信の寸断、道路の損傷、資源不足などのために初動対応が難しくなったとされている。救助隊員らは、倒壊した建物から人々を素手で引っ張り出したとも言われている。

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ノルウェー難民評議会のヤン・エーゲラン事務局長は、すでに現地入りした国際救助隊員が「恐ろしい被害」を目撃したとBBCに話した。
ヴェネズエラでは数十年にわたる投資不足の末に、すでに「インフラが崩れつつあった」ところに今回の震災が発生したため、緊急事態への備えが不十分で脆弱(ぜいじゃく)だと、エーゲラン氏は述べた。
ヴェネズエラでは10年以上、深刻な経済危機が続いていたため、石油埋蔵量は豊富でありながら、国民の生活水準は悪化している。
国連のトム・フレッチャー事務次長(人道問題担当)は、今回の災害には「世界的な対応が必要なため、私たちは国際的な支援を調整して提供する」と表明。
「ヴェネズエラの人々には、助けは来ると知ってもらいたい」と述べた。

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イギリスからは26日、捜索救助隊、救助犬、ドローンなどを乗せた軍用機が、オックスフォードシャー州のブライズ・ノートン空軍基地からヴェネズエラに向かった。マージーサイド消防救急隊が率いる救助隊には、国内14カ所の消防局の専門家が含まれる。
アメリカ、オランダ、メキシコ、スイスなど他の国々も救援チームを派遣した。アメリカはさらに、軍艦と輸送機の派遣、1億5000万ドルの援助提供などを発表した。
ラ・グアイラ州のカラバレダに住むBBC記者は、がれきの撤去作業を始めるために重機が到着したのを目にした。
幼いきょうだい3人救出
厳しい状況が続くなか、ラ・グアイラで幼いきょうだい3人が救出される様子が国営テレビで放送され、ヴェネズエラ国民の士気を高めた。
折り重なるコンクリートのかたまりのすきまから、まず男の子がはい出し、続いて女の子が助けられた。救助に当たった男性から「きょうだいなの?」と質問されると、女の子は「はい、3人います」と答えた。それからしばらくして、全身ほこりまみれの女の子が泣きながら救出された。
政情不安の中の震災
ヴェネズエラは今回の震災の前から、政情不安と経済危機が続いている。
今年初めには、2013年から国を支配したニコラス・マドゥロ大統領が今年1月に首都で米軍に拉致され、ニューヨークへ連行された。マドゥロ氏の盟友で元副大統領のデルシー・ロドリゲス氏が暫定大統領となり、国の運営を引き継いだ。
ヴェネズエラの野党関係者たちは、トランプ米政権が反体制派指導者でノーベル平和賞受賞者のマリア・コリナ・マチャド氏を、国のトップに据えることを期待していたが、それは実現していない。
スペインに亡命中の野党党首レオポルド・ロペス氏は、BBCニュースに対し、地震の被害は「甚大」で、大勢が「ショック」状態にあると話した。
「残念なことに、インフラの崩壊と並行して、国家が被災地の人々に素早く的確な救助と支援を提供できなくなっている」ものの、「ヴェネズエラの市民社会は、大いに(被災地を)支えている」と、野党党首は強調した。











