米検察、ワインスティーン受刑者に対する強姦罪での起訴を1件取り下げ 他の有罪判決は有効

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米ニューヨーク州の検察当局は25日、ハリウッドの大物映画プロデューサーだったハーヴィー・ワインスティーン受刑者(74)について、強姦罪での起訴を1件取り下げた。この事件をめぐっては2020年、同受刑者に禁錮23年の実刑判決が言い渡されたが、裁判で証人尋問に問題があったとして、2024年に有罪判決が破棄された。その後の2度の再審では、陪審が全会一致の結論を出すことができなかった。
ほかの性的暴行事件については、ニューヨーク州やカリフォルニア州の裁判所が下した有罪判決は依然として有効。
検察当局は25日、ワインスティーン受刑者からの被害を訴えたヘアスタイリスト兼俳優のジェシカ・マンさんと協議した結果、起訴を取り下げると発表した。マンさんは、もう一度再審を求めることは望んでいないという。
マンハッタン地区検察のアルヴィン・ブラッグ・ジュニア検事は、「我々はマンさんの証言と、証人としての信頼性を信じていることを、はっきり申し上げておく」と述べた。
ブラッグ検事は声明で、「これは彼女にとって極めて過酷な試練だったが、大陪審の前で二度、陪審裁判で三度証言してきたこの8年の間、彼女は決して揺らぐことはなかった」と述べた。「彼女の誠意と並外れた勇気に感謝する」。
マンさんが関連する事件の裁判は、2020年に初めて開かれた。マンさんのほか、テレビ制作アシスタントだったミリアム・ヘイリーさん、モデルのカヤ・ソコラさんの3人の女性の証言に基づくものだった。
3人はワインスティーン受刑者がエンターテインメント業界での権力を利用して、自分たちに性的虐待を加えたと訴え、ワインスティーン受刑者に禁錮23年の実刑判決が言い渡された。しかし、ニューヨーク州控訴裁判所は2024年4月、一審で起訴の対象となった被害者ではない告発者の証言を判事が認めたため、同被告が公正な裁判を受けなかったとして、有罪判決を破棄した。
マンさんとヘイリーさんの事件をめぐる再審は、昨年6月に行われた。陪審団はヘイリーさんに対する性的暴行の罪で、ワインスティーン受刑者に有罪評決を出した。一方、マンさんに対する強姦罪については評決がまとまらず、判事が再審を求めた。
陪審は2026年5月の2度目の再審でも、マンさんに対する強姦罪についてを全員一致の評決に至らなかった。
マンさんはこの再審で、自発的にワインスティーン受刑者と性的接触をしたこともあったが、2013年3月にホテルの一室で、自分が繰り返し「ノー」と言ったにもかかわらず、望まない性行為を同受刑者に強要されたと証言した。
ワインスティーン受刑者の弁護団は当時、2人の関係は合意に基づくものだったと主張していた。
ワインスティーン受刑者の代理人、ジュダ・S・エンゲルマイヤー氏は25日に声明で、マンさんに対する強姦罪での起訴が取り下げられたことについて、「ハーヴィーは本日の結果に安堵(あんど)している」と述べた。
「大陪審に電子メールやテキストメッセージ、そのほかの個人的な通信の全容が提示されていれば、最初からこの結果が得られるはずだったと我々は考えている」
ヘンリーさんに対する性的暴行罪をめぐっては、量刑はまだ言い渡されていない。ブラッグ判事は25日、検察は禁錮20年を求刑したと明らかにした。
ワインスティーン受刑者をめぐっては、100人以上の女性が性的不品行や暴行、強姦の被害を訴え出た。そのすべてについて刑事責任を問われたわけではないが、カリフォルニア州ロサンゼルスで強姦などの罪では禁錮16年の刑が言い渡されている
女性たちの訴えが有罪判決につながったことで、権力者による性的虐待に抵抗する「#MeToo」運動は勢いづいた。








