アマゾン地域の8カ国が森林保護で共同宣言 目標では合意できず
ケイティ・ワトソン(ブラジル・ベレン)、クリスティ・クーニー(ロンドン)、BBCニュース

画像提供, Reuters
南米アマゾン熱帯雨林を共有する8カ国が8日、森林破壊への対処をテーマにした首脳会議(サミット)を、14年ぶりにブラジルの都市ベレンで開いた。森林破壊を終わらせるという目標では合意できていない。
サミットは9日まで2日間の日程。ブラジル、ボリヴィア、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、ペルー、スリナム、ヴェネズエラが参加している。
8日に発表された共同声明「ベレン宣言」では、連携して森林破壊と闘う枠組みがつくられた。だが、各国は独自の保護目標を追求することになった。
世界最大の熱帯雨林であるアマゾンの保護は、気候変動対策の中心となっている。

サミットの開幕前には、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領が、2030年までに森林破壊を終わらせることを共通の目標にしようと呼びかけていた。アマゾンの約6割がある同国は、この目標をすでに政策に組み入れている。
サミット開会にあたって演説したルラ大統領は、「気候危機の深刻な悪化」を指摘。「この時代の課題と、そこから生まれる機会は、私たちが団結して行動することを求めている」と述べた。
そして、「これまで以上に急を要している」と訴えた。
ブラジルの森林破壊は、ルラ氏が大統領に就任して以来、劇的に減少している。前任のジャイル・ボルソナロ氏は、保護より開発を優先した。しかし現在も毎年、数千平方キロメートルが失われ続けている。
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ベレン宣言は、新たな枠組みによって「アマゾンが引き返せない状態まで行くのを防ぐ」とした。
また、水管理、健康、持続可能な開発、世界的な気候サミットにおける共通の交渉姿勢などで、協力を強化するとした。
表現が弱いと落胆する人もいるだろう。しかし今回のサミットは、現代最大の課題の一つを解決することを、地域の国々が望んでいることを示した。
部分的には意見の相違もみられる。
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は、新たな石油の探査を禁止するという公約を他国にも求めている。しかし、ブラジルはアマゾン川河口での新たな探査を検討している。
こうした違いはあるものの、今回のサミットでこの地域が、気候変動との闘いにおける発言力を身につけたことは疑いない。2025年の国連気候変動会議は今回と同じベレンで予定されている。

サミットが開幕したのと同じ日、欧州連合(EU)の気候変動委員会は、7月が世界的に過去最も暑い月だったことを明らかにした。
アマゾンを構成する何十億本もの樹木は、何世紀にもわたってたまった膨大な量の炭素を保持している。その葉は毎年、大気中に残って地球の気温上昇の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収し続けている。
世界はすでに、工業化以前(1850~1900年)と比べて約1.1度、気温が上がっている。世界各国が炭素排出量を大幅に減らさない限り、気温は上昇を続けるだろう。










