米最高裁判事に初の黒人女性が就任 リベラル派のジャクソン氏

Justice Kentanji Brown Jackson being sworn in to the top court

画像提供, Reuters/US Supreme Court

画像説明, 米連邦最高裁で宣誓するケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事(左)
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アメリカのジョー・バイデン大統領が連邦最高裁判事に指名していたリベラル派のケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏(51)が6月30日、最高裁での宣誓式を経て就任した。連邦最高裁の233年の歴史の中で、初めて黒人女性の判事が誕生した。

ジャクソン氏は、6月に引退するリベラル派のスティーヴン・ブライヤー判事の後任。保守派判事6人、リベラル派判事3人という現在の最高裁の思想的バランスは変わらない。リベラル派判事は全員が女性となる。

ジャクソン氏は、最高裁判事としての役割という「厳粛な責任」を受け入れていると声明で述べた。

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最高裁判事は終身制で、人工中絶や同性結婚、銃規制など国民生活に大きく影響する判断を示す。最近では最高裁は、女性の人工妊娠中絶権は合憲だとしてきた1973年の「ロー対ウェイド」判決を覆す判断を示したほか、温室効果ガス規制をめぐる政府の権限を制限する判断を出した。

こうした激動の時代にある最高裁に、元公選弁護人のジャクソン氏が加わることとなる。

引退する判事が祝福

前任のブライヤー氏は30日、「彼女の勤勉さや誠実さ、知性が、最高裁での地位獲得につながった」と述べ、ジャクソン氏の就任を祝福した。

「同僚の裁判官たちにとっても喜ばしいことだ。共感力があり、思慮深く、同僚思いの同僚を得ることができるので」

バイデン氏は2月25日、影響力の強い首都ワシントンの連邦控訴裁の判事だったジャクソン氏を最高裁判事に指名すると発表。米上院が4月7日にこの人事案を賛成多数で承認した。採決では野党・共和党からも3人が賛成に回った。

民主党は承認にあたり、ジャクソン氏の公選弁護人としての経歴をアピールした。ジャクソン氏は1967年に黒人男性として初めて最高裁判事に就任した故サーグッド・マーシャル氏以来の、刑事事件の被告側弁護人の経験をもつ最高裁判事となる。

ジャクソン氏は、ハーヴァード大法科大学院で博士号を取得。ハーヴァード・ロー・レビュー(法学雑誌)の編集長も経験した。