クオモ前NY州知事を不起訴に、強制わいせつの証拠不十分

Former New York State governor Andrew Cuomo holds press briefing in 2021

画像提供, LightRocket via Getty Images

画像説明, アンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事
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米ニューヨーク州オルバニー郡の検察は4日、強制わいせつ容疑で昨年10月に訴追されたアンドリュー・クオモ前州知事を証拠不十分で不起訴としたと発表した。

クオモ前知事については元側近が、体を不適切な形で触られ、誘惑するような言葉をかけられたと訴え出ていた。

州都オルバニーのあるオルバニー郡のデイヴィッド・ソアレス郡検察官は、この元側近の証言は「信頼できる」ものだが、元知事を起訴し、公訴を提起できるだけの証拠が揃っていないと、不起訴の理由を述べた。

クオモ前知事はこの3日後に、この容疑で初出廷する予定だった。

前知事はこれまで繰り返し、自分への訴えの内容を否定してきた。

前知事に対しては複数の性的いやがらせや加害行動の指摘が相次ぎ、辞任圧力が高まったことから、昨年8月に知事の職を退いている。

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パワハラ被害者に訴え出るよう呼びかけ

ソアレス検事は声明で、「本件の被害届を出した当人は協力的で信用できる人だったが、得られている全ての証拠を検討した結果、公判維持の責務を果たせないと結論した」と不起訴の理由を説明した。

検事はさらに、前知事に対する様々な訴えの内容を依然として「きわめて憂慮」していると述べた。その上で、職場での嫌がらせやハラスメント、虐待などの事案を「刑事事件として起訴に持ち込む道は時に限られている」ものの、そうした被害に遭っている人たちは進んで訴え出るよう呼びかけた。

今回不起訴となった被害を訴え出た元側近はブリタニー・コミッソさん。ニューヨーク州司法長官が昨年8月に、クオモ前知事が11人の女性に性的な不法行為を加えていたと報告した際に、「幹部補佐その1」として記載されていた。

コミッソさんは州司法長官の報告書で調査担当者に、クオモ前知事が自分を繰り返し不適切に触り、自分の外見や誰と交際しているかについて思わせぶりな発言を重ねていたと証言していた。

前知事が同意なく唇にキスしてきたこともあったとコミッソさんは話していた。

コミッソさんの代理人、ブライアン・プレモ弁護士は3日に声明で、弁護団は引き続き民事事件として訴え続けると方針を示した。

前知事はかつて捜査員に対して、「正気を失うでもしない限り、私がそのようなまねをするなどあり得ない。女性に胸に触ったりしたら、自分はそれで訴えられてしまうかもしれないのに、それでもそんなことをするなど、狂気の沙汰だ」と、訴えを否定していた。

それでも州司法長官の報告を受け、複数の性的な、あるいは職場での問題行動の指摘が繰り返され、同じ民主党のジョー・バイデン大統領からも辞任を促された末、前知事は昨年8月に辞任した。ニューヨーク州知事はこれまで、3人連続でスキャンダルの中で辞任している。