米共和党の議員、家族とライフル銃のクリスマス写真を投稿 高校乱射事件の直後

Congressman Thomas Massie and his family bearing a collection of military-style assault rifles

画像提供, @REPTHOMASMASSIE

画像説明, マッシー下院議員はこのクリスマス写真をツイッターに投稿した。生徒4人が死亡した高校乱射事件の4日後のことだった
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米野党・共和党の下院議員が4日、家族と自動小銃などを手にしたクリスマス写真をツイッターに投稿した。11月30日には国内で生徒4人が死亡する高校乱射事件があったばかりなだけに、議員に対して与野党を問わず非難の声が起きている。

ケンタッキー州選出のトマス・マッシー連邦下院議員(50)は、兵器級の自動小銃などを家族がそれぞれ手にして、クリスマスツリーの前で笑顔でポーズをとる記念写真をツイートした。「メリー・クリスマス! 追伸。サンタにお願い、銃弾を持ってきて」と書き添えていた。

銃による暴力で影響を受けた多くの家族や、多くの政治関係者が与野党を問わず、このツイートを非難している。

BBCはマッシー議員にコメントを求めているが、回答を得られていない。

問題の写真をツイートした後、マッシー議員は自分を支持するツイートだけでなく、批判的な意見もリツイートしている。自分を「鈍感」で「思いやりがない」と批判する人たちと、ツイッター上で直接やりとりもしている。「このツイートは大勢に批判されている」という投稿には、「好きだと言う人も大勢いる」と返信している。

このツイートの4日前には、ミシガン州の高校で15歳の生徒によるとされる銃撃事件があり、生徒4人が死亡、教師を含む7人が負傷した。この事件で容疑者は父親の銃を使用したとされている。さらに、学校側が両親に少年の問題行動を事前に知らせ、カウンセリングを受けさせるよう要請していたにもかかわらず、両親は必要な対応をしなかったとされ、過失致死の罪に問われている。

この事件の直後ということもあり、マッシー下院議員のツイートは非難されたものの、「合法的な銃を手にしている自分たち家族の写真をツイートしたからといって、なぜミシガン州の高校銃撃事件がマッシー議員の責任なのか?」というツイートを、議員はリツイートしている。

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一方、2018年2月に米フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた乱射事件で、娘のジェイミーさんを失ったブレッド・グッテンバーグさんは、ジェイミーさんとその墓石の写真を、マッシー議員のツイートに紐づけて投稿し、次のように書き添えた。

「トマス・マッシー下院議員、みんな家族写真をシェアしているようなので、これがうちのです。片方は最後に撮ったジェイミーの写真。片方は、パークランド学校乱射のせいで彼女が今、埋葬されているところの写真」

「ミシガンの学校乱射の犯人と家族も、議員、あなたたちと同じような写真を撮っていたそうですよ」

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生徒と職員が計17人亡くなり、17人が負傷したパークランドの乱射事件は、アメリカで相次ぐ学校での銃撃事件の中でも多くの死傷者が出たひとつ。

息子のホアキンさんをパークランドの事件で失ったマヌエル・オリヴァーさんは、マッシー議員のツイートについて米CNNに、「あり得ないほど悪趣味だ」と述べた。

議員と同じ共和党からも、アダム・キンジンガー下院議員(イリノイ州選出)は、マッシー議員の投稿は「銃フェチ」のなせるわざだと皮肉った。キンジンガー議員はドナルド・トランプ前大統領の弾劾訴追を支持した数少ない共和党議員の1人で、2020年大統領選は不正だったとする共和党内の主張とは一線を画している。

トランプ政権で大統領報道官を10日間だけ務めたアンソニー・スカラムーチ氏は、来年の連邦議会中間選挙でマッシー議員の対立候補になろうという人には資金援助をするとツイートした。

一方で、アメリカの保守勢力で名のある人たちは、マッシー議員の写真を支持している。

たくさんの銃を背景に写真を撮ったり、議事堂に銃を持ち込もうとしたり、銃所持権を推進する共和党のローレン・ボーバート下院議員(コロラド州選出)は、「私はそういうクリスマス・カードが大好き」とツイートした。ボーバート議員はこのところ、イスラム教徒に対する攻撃的な発言を繰り返しているため、下院でけん責を求める声が民主党から上がっている。

Rep. Massie draws a handgun from his pocket during a rally in support of the Second Amendment on January 31, 2020

画像提供, Getty Images

画像説明, 武器の所持権を認めた合衆国憲法の修正第2条を支持する集会で、拳銃を取り出したマッシー議員(2020年1月

マッシー議員は2012年初当選。共和党の中でも、市民生活への政府介入を強く嫌うリバタリアン勢力に近い。また、国民に銃など武器の所持権を認めた合衆国憲法修正第2条を強く支持し、たとえ銃規制を強化しても学校での乱射事件は阻止しないと発言している。

今年4月には、拳銃の購入が認められる年齢制限を21歳から18歳に引き下げる法案を提出した。

アメリカの発砲事件を記録する「Gun Violence Archive」によると、2020年にアメリカでは過去20年間で最多となる2万人近くが銃に撃たれて死亡している。