火葬より土葬希望……火葬の「替え玉」遺体を得るため無関係の男性殺害 中国

Chinese coffin

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画像説明, 伝統的な土葬は中国の一部で禁止されている
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土葬を希望して亡くなった男性の望みをかなえるため、義務の火葬用に別の遺体を手配するよう依頼された男が、無関係のダウン症の男性を誘拐し殺害する事件が中国であった。土葬は中国の一部で禁止されている。

裁判記録などによると、がんで2017年に死去した中国南東部・広東州汕尾市の男性は生前、伝統的な土葬にしてほしいと家族に伝えていた。

しかし、同市では火葬が義務づけられていることから、男性の家族は、他人の遺体を手に入れて代わりに火葬しようと計画。ファンという名字の男に、報酬を提示して遺体の手配を依頼した。

家族は、男がすでに死亡した人の遺体を手に入れると考えた。だが男は、家族が知らないうちに殺人を企てた。

男は、通りでごみを拾っていたダウン症の男性を見かけると、自分の車に乗るよう説得。気を失うまで酒を飲ませた。

男は被害者を棺に入れて依頼を受けた家族に渡し、報酬を受け取った。

家族は10万7000元(約180万円)を支払い、うち9万元が男の取り分となった。残りは仲介人(後に死亡)に渡った。

行方不明者として捜索

家族は、棺の中にはがんで死去した親族の男性が収められているふりをして、火葬にした。

そして、親族男性の遺体はひそかに伝統的な方法で土葬した。

Columbarium in China

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画像説明, 中国では火葬後の遺灰は納骨堂におさめられることが多い

殺された男性は、2017年に姿が見られなくなると、行方不明者として届けが出された。

警察は2年以上かかって犯罪を暴き、男を突き止めた。

男は2020年9月、殺人罪で執行猶予つきの死刑判決を受けた。男は上訴したが、2020年12月に棄却され、判決は維持された。2年間罪を犯さなければ、男の刑は終身刑に減刑される。

一方、男に遺体の手配を依頼した家族は、「死体を冒瀆(ぼうとく)」した罪で有罪となったが、刑務所への収監は免れた。罰金を支払ったかは明らかではない。

殺人があったのは2017年だが、先週になって被害男性の家族の話を取り上げた報道記事がインターネットで話題になったことから、一気に注目されるようになった。

中国の土葬

中国では葬法として、伝統的な土葬が好まれる。家族は祖先への表敬として、葬儀や棺に大金を費やす。

ただ、土葬を避けるよう呼びかける動きが広がっており、地域によっては土葬が禁止されている。土地の有効利用と、派手な葬儀を減らすことが目的とされている。

1997年に示された規則では、「土地が比較的少ない人口密集地域や、交通が不便な地域では火葬にすべき」、「そうした条件に合わない地域では土葬を認める」と明記されている。

遺体の入れ替えは、中国ではこれまでもあった。多くは、伝統的な土葬を重視する地方で起きている。