英プレミアリーグ、中国企業との放送権契約を打ち切り 滞納受け

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サッカーの英イングランド・プレミアリーグは3日、中国企業と結んでいた5億6400万ポンド(約795億円)の放送権契約を即日打ち切ったと発表した。
プレミアリーグにとって中国は、最も大きな利益を生む海外市場だった。2019年に3シーズンにわたる契約を締結していた。
打ち切りの理由は政治的なものではなく、金銭問題だとみられている。
中国のストリーミングサービス企業PPTVが、3月の支払期限を過ぎても1億6000万ポンド(約226億円)を滞納しているという。
PPTVは中国の蘇寧(スニン)ホールディングス・グループが所有。同グループは、イタリアのサッカーリーグ、セリエAのインテル・ミラノを株式で支配している。
プレミアリーグは3日に声明を出し、中国での放送権をもつ組織との契約を打ち切ったと説明。「現時点ではさらなるコメントはしない」とした。
<解説> ダン・ローン、BBCスポーツ編集長
プレミアリーグの放送権の価値がイギリス国内で下がるなか、イングランドのトップ20チームにとって、中国は非常に大事な成長市場になっていた。
PPTVとの巨額の契約は、2019~2022年シーズンに海外テレビ放送権として払い込まれる予定の40億ポンドの中でもかなりの比率を占めている。イングランドのいくつかのチームは、中国の投資家やスポンサーに支えられている。
こうした面からすると、今回の契約打ち切りは衝撃的に思える。各チームは新型コロナウイルスの影響でチケット販売収入やコマーシャル収入が大きく落ち込んでおり、契約の崩壊によって経営はさらに悪化することになる。
関係者は、PPTVが3月に1億6000万ポンドを支払わなかったことが、すべての原因だとしている。この件をめぐっては、PPTVとプレミアリーグの間で法的な論争となっている。PPTVは以前、契約を更新して延長する意向も示していたが、試合スケジュールが乱れ、客席も半分しか埋まらなくなった今、プレミアリーグには契約金に見合う価値はないと感じている。
今回の決定には、金銭問題に加え、政治的な事情も影響しているのだろうか?
はっきりしているのは、イギリスが安全保障上の懸念を理由に第5世代移動通信システム(5G)から中国の華為技術(ファーウェイ)を排除し、両国の関係が悪化した後に、今回の契約打ち切りが行われたことだ。中国が香港国家安全維持法を施行し、英政府が香港市民300万人に英市民権を与えると表明したことで、両国の緊張はいっそう高まった。
(英語記事









