ベルギーの留置所で男性死亡、警官のナチス式敬礼などに疑念

A still of video footage from Jozef Chovanec's cell, showing a police officer giving a Nazi salute

画像提供, EVN

画像説明, 映像には、留置所内で複数の警官がヨゼフ・ホヴァネツさんの上に乗っている様子や、ナチス式敬礼をする警官も姿が映されていた。
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2018年にベルギー警察の留置所内でスロヴァキア人男性が死亡した事件について、勾留中のショッキングな映像が公開され、男性の妻が再捜査を求めている。

ヨゼフ・ホヴァネツさんは2018年にブリュッセルのシャルルロワ空港で、搭乗していた機内で騒ぎを起こしたとして逮捕された。

勾留中のホヴァネツさんは壁に頭を打ちつけ始め、流血した。その後、複数の警官がホヴァネツさんの体を取り押さえる様子も見られた。

ホヴァネツさんは病院に運ばれたものの、昏睡(こんすい)状態となり、翌日に亡くなった。

しかし今回公開された映像では、複数の警官がホヴァネツさんを笑っている様子が見て取れる。ナチス式の敬礼をしている警官の姿もある。別の警官はホヴァネツさんの肋骨部分に18分間、座っていた。

一連の映像は、ベルギーのオランダ語紙「Het Laatse Nieuws(最新ニュース)」が入手した。ホヴァネツさんの妻ヘンリエタさんは同紙の取材で、「何が起こったのか、なぜ警察がこのような振る舞いをしたのかが知りたい」と語った。

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ホヴァネツさんは生前、スロヴァキアの建設作業員をベルギーの現場に斡旋(あっせん)する会社を経営し、両国を頻繁に行き来していた。

遺族は、ホヴァネツさんがなぜ勾留中に不自然な行動を取ったのか分からないと話している。検視では、薬物やアルコールの影響は確認されなかった。

ヘンリエタさんは「夫には何か異変が起きていたようだ。体調が悪かったのに、警察は一晩中それを無視した」と語った。

「流血しているのを見て、警察はすぐに応急手当をするべきだった。それなのに、大勢で夫の上に座った。夫はちゃんと息ができなかった」

ホヴァネツさんの死から2年たった今も捜査が続いているが、ヘンリエタさんは担当判事の交代を求めている。

シャルルロワ検察局の報道官は、この事件に関わった警官は全員、事情聴取を受けたものの、「新型コロナウイルス関連の危機で遅れが出ている」と付け加えた。

また、警察報道官は地元紙スードプレッセに対し、ナチス式敬礼をした警官は20日付で解雇されると述べた。