BBCコメディ「リトル・ブリテン」配信中止 人種描写に反発の声

Little Britain
画像説明, 「リトル・ブリテン」の一場面
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英BBCで2003~2008年に放送されたコメディドラマ「リトル・ブリテン」が、動画配信サービスのBBC「iPlayer」やネットフリックス、ブリットボックスから削除された。同ドラマをめぐっては、登場人物の描き方の一部に対し、反発の声が再び上がっていた。

米ネットフリックスは5日、マット・ルーカス氏とデイヴィッド・ウィリアムズ氏が脚本・主演を務める「リトル・ブリテン」と、同じく2人が脚本・主演のBBCコメディドラマ「カム・フライ・ウィズ・ミー」の配信を取り下げた。

BBCとブリットボックス(BBCとITVが共同設立)も8日、それぞれの配信サービスから「リトル・ブリテン」を取り下げた。両者は番組の初回放送時からは「時代が変わった」と述べた。

リトル・ブリテンとカム・フライ・ウィズ・ミーには、異なる民族的背景を持つキャラクターをコメディアンたちが演じるシーンが含まれている。

BBCの広報担当者は、「BBCのiPlayerでは多くの歴史的番組を配信しており、我々は定期的に見直しを行っている」と説明。「リトル・ブリテンが初めて放送された時から、時代は変わった。そのため現在はiPlayerでは配信されていません」とした。

ネットフリックスは新シリーズを否定

ネットフリックはこれまでのところ、配信取り下げの理由についてコメントしていない。一方で、ウィリアムズ氏とルーカス氏と新シリーズ制作の交渉中だと最近報じられたことについては誤りだとした。

「我々はこの番組の復活について、活発な話し合いはしていなかった」と、同社広報は述べた。

配信取り下げによって一部のファンの怒りを買うこととなった。ある視聴者は、「自分で選択」できるべきだと主張した。

一方で、異なる人種を描写するために化粧をほどこしているコメディアンたちを見るのは落ち着かないと述べる人もいる。

「残酷なコメディ」

2017年、ルーカス氏は「もしリトル・ブリテンを再びやるとしたら、女装した男性についてこういったジョークは言わないだろうし、自分が黒人のキャラクターを演じることもないだろう」と述べていた。

「要するに、今はあの番組をつくる気はない。人々を不快にさせるだろうから。私たちは、今の自分がやるより残酷なコメディをつくっていた」

ウィリアムズ氏も今日の文化的景観の中では「絶対に異なる方法でつくる」だろうと述べたと、英紙ザ・サンが報じていた。

今年初め、ルーカス氏はウィリアムズ氏と2人で「何らかのかたちで、どこかのタイミングでこの番組を復活させたい」とし、ネットフリックスと話し合っていると述べていた。

ルーカス氏はリトル・ブリテンの舞台も1つの選択肢になりうると示唆し、「何らかのかたちで復活するだろう。私たちはまだ、どうするかを検討しているにすぎない」と付け加えた。

黒人の描写めぐり謝罪

英コメディアンのリー・フランシス氏は先週、英テレビ局チャンネル4のコメディ番組「ボー・セレクタ」での黒人セレブの描写をめぐり謝罪した。

米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫されて死亡したことに端を発した抗議行動を受け、厳しい視線が注がれる中での謝罪となった。

カム・フライ・ウィズ・ミーは昨年11月ごろにブリックボックスから取り下げられた。2010年と2011年の放送以降、iPlayerでは配信されていない。

リトル・ブリテンは2003年に初めて放送され、2008年まで4シリーズ放送された。今年4月には、BBC Oneの新型コロナウイルス・チャリティー募金番組「ザ・ビッグ・ナイト・イン」で寸劇を含む短い特別番組が放送された。