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【2026年サッカー男子W杯】 韓国、1次リーグ敗退で大統領が監督ら非難 スコットランドとイランも姿消す
サッカー男子ワールドカップ(W杯)北中米大会は、グループステージ(1次リーグ)が27日に終了した。28年ぶりに本大会出場を果たしたスコットランド、進行中の戦争の相手国で試合に臨んだイラン、東アジアから日本と共に出場した韓国などが決勝トーナメントに進めず、大会を去った。韓国では大統領が監督を厳しく批判し、インターネットで殺害予告まで出る事態となっている。
出場チームが前回の32から48に増えた今大会は、1次リーグで16チームが姿を消した。
スコットランドにとっての高い壁
グループCのスコットランドは初戦、世界ランキングで下位のハイチに1-0で勝ち、幸先よいスタートを切った。だが、世界トップ10の2チームには苦戦。モロッコに0-1、ブラジルには0-3で敗れた。
この結果、スコットランドはグループ3位に。それでもブラジル戦を終えた24日時点で、まだ決勝トーナメント進出に望みをつないだ。
しかし、27日にグループLのクロアチアが2-1でガーナを下したことで、スコットランドは各グループ3位の中で上位8チームに入れず、1次リーグでの敗退が決まった。
スコットランドはまたも、主要大会の1次リーグという壁に阻まれる結果となった。これまでW杯に9回、欧州選手権には4回出場しているが、すべて1次リーグで敗れ去っている。
スコットランドはこの結果を受け、7年間指揮を執ってきたスティーヴ・クラーク監督の退任を発表した。
スコットランドは昨年11月のW杯欧州予選で、デンマークに劇的勝利を収め、1998年フランス大会以来の本大会出場を決めた。
そして今大会、アメリカまでやってきたサポーター数万人の応援を受けながら、ハイチ戦でW杯36年ぶりの勝利を獲得。モロッコには敗れたものの、最少得点差に抑えた。これにより、ブラジルと引き分けても決勝トーナメントに進める可能性が高まったが、実際に試合前半から守備にミスが出て失点を重ねた。1次リーグの壁は、またしても越えることはできなかった。
イランの困難
イランは今大会、1敗もしていないにもかかわらず、決勝トーナメントに進めなかった。
グループGのイランは、ニュージーランドと2-2、強豪ベルギーとは0-0で引き分け、最終戦でランキング下位のエジプトに勝利すれば1次リーグ突破は確実という状況となった。
26日のエジプト戦では、1-1で迎えた試合終了間際、ゴール前の混戦からイラン選手が蹴ったボールがゴールネットを揺らし、選手らは歓喜。しかし、オフサイドと判定され、試合は引き分けで終わった。
これにより、イランは3分けでグループ3位となり、初の決勝トーナメント進出は他グループの結果次第に。結局、グループIの1次リーグ最終戦でイラクに5-0で大勝したセネガルが、各グループ3位の中で上位8番目につけ、イランは得失点差で同9番目に。あと少しのところで敗退が決まった。
ただ、イラン代表チームが今大会で味わった苦しみは、これだけではない。
イランは現在、国としてアメリカと戦争状態にある。そのため、以前から決まっていたイラン代表の今大会のキャンプ地は、開幕前に米アリゾナからメキシコ・ティフアナに変更させられた。
イラン代表がアメリカ入りできたのは試合前日で、試合後はその日のうちに出国しなければならなかった。1次リーグ最終戦だけ、2日前の入国が米当局から許可された。
こうした状況に、イラン代表のアミール・ガレノエイ監督は、自分たちが今大会で「最も不当な扱いを受けている」チームだと主張。他チームが通常の環境で準備を進めている一方で、イラン代表は準備時間を「奪われ」、必要なトレーニング時間の「半分以下」しか確保できていないと述べていた。
エジプトとのグループ最終戦の後、ガレノエイ監督は、「選手とチームに、私はみんなを誇りに思っていると伝えたい」と強調。
さらに、「この若者たち、選手たちが成し遂げたことは、歴史に刻まれるべきだ。なぜなら、開催国が私たちに非常に不公正な扱いをしたからだ」と不満を述べた。
そして、「これらの問題にもかかわらず、私たちは良いパフォーマンスを見せ、世界はイラン人と私たちのチームを誇りに思っている」、「FIFA(国際サッカー連盟)に強く訴えたい。今後のW杯では、開催国に選手やチームに対して同じような扱いをさせてはならない」と述べた。
韓国大統領が強烈な批判
グループAの韓国も1勝2敗でグループ3位となり、決勝進出の可能性があったが、27日に他チームの結果により、1次リーグ敗退が決まった。
韓国の1敗は世界ランキング上位のメキシコに対してだったが、もう1敗は大きく下位に位置する南アフリカに対してだった。唯一の勝利は、初戦のチェコとの試合だった。
結果を受け、韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は28日の記者会見でファンに謝罪。責任は「監督の私にある」と述べ、辞任する考えを表明した。
ファンたちは、過去2年間にわたって代表チームを指揮してきた洪氏を非難。代表チームの公式ファンクラブ「レッド・デヴィルズ」は29日、同氏に「全国民の前でひざまずき、サッカー界から永遠に去る」よう求める声明を発表した。
洪氏の監督辞任の発表に先立ち、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は、「予想外の結果に、単なる困惑を超えて、あきれ果てている」とXに投稿。早々の敗退は「組織と人事の失敗と思われる」とも述べた。
李氏はまた、「指揮官の選定で能力よりもえこひいきや縁故主義が優先されると、結果は火を見るよりも明らかだ」と書いた。
洪氏の監督就任は当初から物議を醸した。代表チームでDFだった同氏は、2002年W杯日韓大会でキャプテンとしてチームを歴史的な準決勝進出に導いた英雄だった。しかし、監督としてチームを率いた2014年ブラジル大会では、1次リーグ突破どころか、1勝も挙げられなかった。
2024年に洪氏が再び監督に指名されると、激しい非難が上がった。韓国サッカー協会(KFA)が厳格な審査プロセスを経た外国出身の候補者を却下したことから、多くのサッカーファンはKFAの古い勢力がチームトップの座を友人に与えたのだと批判した。
韓国メディアによると、洪氏が先週末に韓国に帰国した際、インターネットで殺害予告が出たことを受け、韓国の警察は仁川空港やその他の場所で警戒を強めている。