子どもがシートベルト着用拒む、フライトは欠航に カナダ・ポーター航空

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マックス・マッツァ
カナダ・ポーター航空の旅客機内で、子どもがシートベルトの着用を拒み、フライトが欠航となる出来事があった。これを受け、機内での子どものマナーや安全手順をめぐる議論が再燃している。
ポーター航空によると、欠航となった旅客機は6日、ブリティッシュコロンビア州ヴィクトリアの空港からオンタリオ州トロントへ向かう予定だった。離陸準備中に「幼い子どもが座席の上に立ち、シートベルトを締めようとしなかった」ため、ターミナルへ戻らざるを得なくなったという。
遅延が発生したことで、滑走路が閉鎖される深夜0時までに当該機は離陸できなくなった。乗客たちは翌日の便に振り替えられた。
この出来事を受け、同様の状況に陥った場合に子どもをどのように扱うべきか、また、航空会社はどう対応すべきかということをめぐり、様々な意見が出ている。
「安全ではない状態で離陸できず」
ポーター航空は、6日の子どもの行動について、「同伴していた親と乗務員が対処しようとしたが、うまくいかなかった」と説明。
「こうした安全ではない状態では航空機は離陸できないため、乗務員はターミナルへ戻り、乗客2人を降ろすことを決めた」と付け加えた。
子どもの航空安全対策に詳しい専門家リア・トゥソ氏はBBCに対し、ポーター航空の乗務員が運航を止めた判断は、シートベルトを拒んだ子どもだけでなく、同便の乗客全員の安全を守るものだったと述べた。
「(座席に)固定されていない子どもは、飛翔物になり得る」とトゥソ氏は指摘。特に離着陸時や気流の乱れで機体が揺れた際に、固定されていない荷物がほかの乗客に向かって飛んでくるのと同じだとした。
航空会社と保護者はどうすべきか
今回の出来事を受けてオンライン上では、航空会社は家族連れの乗客に対してどこまで寛容であるべきか、また、保護者は子どもに航空会社の規則をどれだけ厳格に守らせるべきかという議論が起きている。
保護者が子どもに「甘すぎる」とどうなるかを示す例だと指摘する声もある。米FOXニュースの朝の番組でもこの件が議論され、共同司会者のチャールズ・ハート氏は、しつけのために体罰が必要だとの考えを示した。
「私たちは皆、そういう親の立場になったことがある」としつつ、「今回の件は度を越している」と述べた。
一方で、子どもは飛行機を怖がっているだけで、必ずしも騒ぎを起こそうとしているわけではないとの声も出ている。
ポーター航空機に乗っていたアリー・コズフさんはCBCニュースに対し、シートベルトを拒んだ子どもについて、手に負えないような様子ではなく、怖がっているように見えたと語った。
「その子は座席の下に隠れ続けていた。無理やりシートベルトを締められると、下からすり抜けるように出てしまう状況だった」
多くの人は、子ども1人のためだけにフライトそのものが混乱に陥る必要があったのかに疑問を持ち、家族を降機させるべきだったと指摘している。
同様の事例は過去にも
2018年には、アメリカ・イリノイ州シカゴ発アトランタ行きのサウスウエスト航空機内で、父親と娘が降機させられる出来事があった。
この様子を撮影した乗客によると、子どもは一時かんしゃくを起こしたが、落ち着きを取り戻し、5分以上静かに座席に座っていた。しかしその後、乗務員が父親に対し、2人を降機させると伝えたという。
サウスウエスト航空は初期報告で、「機内で乗務員と、幼い子どもを連れた乗客との会話がエスカレートした」と説明した。
2012年に米格安航空ジェットブルー機で起きた同様の事案では、降機させられた家族がNBCの番組「トゥデイ・ショー」に出演し、航空会社には人間性が欠けていると非難した。
ジェットブルーは、「長時間にわたり、乗務員の指示に従わない乗客がいた」と説明。
「機長は、機内のすべての乗客と乗務員の安全を確保するため、当該乗客を降機させる判断をした」とした。
(追加取材:サクシ・ヴェンカトラマン)









