トランプ氏、7月に専用機からひそかに別機に乗り換えと報道認める 安全上の懸念と

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は11日、先月トルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を終えて帰国する際、安全上の懸念があったため、ひそかに大統領専用機から別の軍用機に乗り換えていたことを認めた。これについては米紙ワシントン・ポストなどが報じていた。
複数の米メディアは11日までに、トランプ大統領が先月トルコから帰国する際、イランの攻撃を避けるため、ひそかに大統領専用機から別の軍用機に乗り換えていたと伝えた。大統領専用機エアフォース・ワンに同乗していたホワイトハウス職員の一部や同行記者団は、知らされていなかったという。
これについてトランプ氏は11日夜、米メリーランド州のアンドリューズ統合基地で記者団に対して、飛行機をひそかに乗り換えたことを認め、「自分は(大統領警護を担当する)シークレット・サービスと軍の指示に従う。別のフライト、別の飛行機に乗って欲しいと言うので、自分はそうするしかないんだ」と話した。
トランプ氏が降機したことを知らされずエアフォース・ワンに残っていた人たちが、「おとり」のようになって危険にさらされていたのではないかという批判については、「自分が乗っていた飛行機の方が、リスクが大きかったと思う」、「向こうはおそらくその飛行機を狙っただろうと思うから、その方がリスクが大きかったと思う」と話した。

10日付の米紙ワシントン・ポストによると、トランプ氏はアンカラでテレビカメラの前でエアフォース・ワンに搭乗した後、機内食を運ぶトラックに乗り込み、米軍機に移送された。
BBCがアメリカで提携するCBSは、当局者の話として、イランがエアフォース・ワンに向けてミサイルを発射するという確度の高い脅威を察知していたと伝えた。
トランプ氏はかつて、7月の首脳会談において自分がイランの「一番の標的」だと述べていた。
トランプ氏がひそかに搭乗機を乗り換えた7月8日の前日には、イランとの停戦交渉が決裂したことを受け、アメリカがイランへの軍事攻撃を再開していた。
トランプ氏は当時、カタールから寄贈された新型のボーイング747-8でトルコに到着したが、帰国時には「昔を懐かしんで」旧型のエアフォース・ワンで出発すると発表していた。
7月8日の映像には、トランプ氏がアンカラ空港でエアフォース・ワンに乗り込む様子が映っている。しかし、ワシントン・ポストの記事によると、大統領はその後、搭乗場所とは反対側の、高所作業用の機内食運搬トラックに乗りこみ、副大統領が使うことの多い小型のC-32A輸送機(ボーイング757の改造機)にひそかに移動したという。
同紙によると、普段と変わりがないように見せるため、ピート・ヘグセス国防長官は外付け階段を使ってC-32Aに搭乗したという。
大統領がすでに機内にいないことを知らないまま同行記者団と一部のホワイトハウス職員がエアフォース・ワンに乗り込むと、窓のシェードを閉めるよう指示されたと報じられている。
機内に同乗していた代表取材班のプロデューサーによると、窓のシェードは下げたままにするよう指示されたことが、通常とは異なっていた。フォトグラファーがシェードを少し上げると、すぐに閉めるように言われた。シークレットサービスからの要請だと説明されたという。
ホワイトハウス記者協会が11日に公表した報告書によると、このプロデューサーは、同行記者団が到着した際、専用機の前方と後方にそれぞれ2台の機内食運搬トラックが停まっていたようだと指摘。報道陣のバンは車列の後方にいたため、大統領がそれに乗り込む様子は撮影できなかったという。
「エアフォース・ワン」とは厳密には、アメリカ大統領を乗せた航空機のコールサイン。しかし今回は、トランプ氏が乗ったC-32Aは「リーチ18」というコールサインを使用した。偽装工作のため、コールサイン「AF1」は記者団を乗せた航空機が使い続けた。
トランプ氏はその後、帰国途中でイギリスに立ち寄り、そこで旧型エアフォース・ワンに再び搭乗した。同機がミルデンホール英空軍基地に着陸した後、トランプ氏が降機する様子が確認されている。この間、トランプ氏がC-32Aからエアフォース・ワンへどうやって移動したかはわかっていない。

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英軍基地でその後、大統領はカタールから寄贈されて間もない新型エアフォース・ワンに乗り換え、ワシントンへと戻った。
そのフライト中、トランプ大統領は機内で記者団に対し、イランがもたらす脅威について言及したが、自分が飛行機を乗り換えていたことには触れなかった。
トルコ発の飛行機で記者たちが窓のシェードを下ろすように指示された理由を質問されると、トランプ氏は「卑劣な連中の相手をしなきゃならないせいで、君たちはたぶん危険なフライトに乗っているからだ」と答えた。
トランプ氏はさらに、自分は「常に命の危険にさらされ」ており、イランの「リスト」の「ナンバーワン」なのだと述べた。
「でも僕がやられたら君もやられる。そうだろう?」とも続け、「もしかしたら君は仕事を変えたくなるかもしれない」とも付け加えた。
ジャーナリスト保護委員会のアメリカ地域ディレクター、ホセ・ザモラ氏は声明を発表し、トランプ政権には「大統領を取材するジャーナリストが不必要に危険にさらされないようにする責任がある」と述べた。
「記者たちは、自分の安全について十分な情報に基づいた判断を下せるよう、信頼できる安全保障上の脅威について知らされるべきだ」

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ホワイトハウスのスティーヴン・チャン広報部長は、関連報道を直接的に肯定も否定もしていない。一方、新型エアフォース・ワンは「最先端の航空機」で、大統領とそのスタッフを守るためのセキュリティ対策が施されていると述べた。
CBSニュースの以前の報道によると、米情報機関はかつて、トランプ氏またはトランプ氏の航空機が攻撃される、具体的な脅威があると警告していた。
米紙ニューヨーク・タイムズは以前、カタール寄贈の航空機に対する安全保障上の懸念について報じている。その中には、シークレットサービスがトランプ大統領に対し、NATO首脳会議からの帰国時に別の飛行機に変更するよう促していたことも含まれている。
この報道を受けて、司法省は同紙の記者数名の宣誓証言を要求して召喚した。司法省はその後、BBCに対し、違法な情報流出について捜査しているのだと説明した。
トランプ政権は、カタールから贈られたボーイング747-8を大統領専用機として使うため、4億ドルと数カ月をかけて改修を進めてきた。CBSニュースの情報筋によると、旧型のエアフォース・ワンには飛来するミサイルを無力化するレーザー技術が搭載されているという。カタールのジェット機にどのようなシステムが搭載されているかは不明だ。
「新型エアフォース・ワンは、大統領の移動に使うには完ぺきに安全だ。ただし、秋には追加のアップグレードと改良が施され、完了までには約1カ月かかる予定となっている」と、ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット大統領報道官はCBSニュースにコメントした。













