国連総長、イスラエルとヒズボラに冷静さ求める レバノン南部には平常戻る

画像提供, Reuters
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが国境越しに大規模な攻撃を実施したことを受け、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は25 日、「深く懸念している」と述べ、双方に冷静さを求めた。こうしたなか、レバノン南部には父上生活が戻っている。
イスラエルとヒズボラは、昨年10月7日にパレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まった翌日から、国境地域で連日のように、砲撃を交わすなどの武力衝突を続けている。
25日朝には、イスラエルがより大規模な攻撃を防ぐための「先制攻撃」だとして、レバノン南部の数十カ所を戦闘機で攻撃。一方、ヒズボラもイスラエルに向けて数百発のロケット弾とドローン(無人機)を発射した。昨年10月以降で最大規模の交戦となった。
国連のグテーレス事務総長は、一連の行為は民間人を危険にさらすだけでなく、地域の安全と安定を脅かすと警告。国連の報道官によると、グテーレス氏は「即時の緊張緩和と、緊急かつ即時の敵対行為停止への復帰」を求めた。
レバノン南部では通常の生活戻る

画像提供, Reuters
こうしたなか、レバノン南部はすでに、危険度が比較的低い通常の紛争状態に戻っている。
港湾都市シドンでは、イスラエルが新たな暗殺を試み、路上の車両を攻撃して炎上させた。現地の情報筋によると、標的はハマスの指導者だった。この人物は車外に出て攻撃を逃れたという。
ティレでは、海岸沿いにイスラエル軍の戦闘機が音速の壁を破るように低空飛行している。ただ、その下の海岸はそこそこ混雑している。
20代の男性は匿名を条件に、「今日はすべてが平穏だと感じる」と、オーラ・ゲリン国際担当上級編集委員に話した。
「すべてが平常に戻った。通りは静かだったが、人々はまた外に出ている。みんな息ができるようになった」
ヒズボラは、ガザでの停戦に向けた協議の時間を確保するため、報復を遅らせると述べた。だが、エジプトでの最新の協議は、目に見える進展はないまま終了した。

画像提供, EPA
紛争拡大を防ぐ外交努力
ロイター通信は外交官らの話として、イスラエルとヒズボラが、これ以上事態を深刻化せたくないとのメッセージを交換したと伝えた。
アメリカのジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、イスラエルとヒズボラの前日の交戦が、地域全体の戦争につながらないことを望むと述べた。
サリヴァン氏は訪問先のカナダ・ハリファクスで、「私たちはパートナーや同盟関係の国々と24時間態勢で、武器を移動させ、公でも水面下でも集中的な外交を展開し、そのような結末の回避に努めてきた」と記者団に述べた。
また、ガザでの新たな停戦と人質解放を仲介するため、米政府関係者らがここ数日、エジプト・カイロでの会談に「熱心に取り組んでいる」と話した。
しかし、今のところ突破口は見つかっていない。ハマスは25日の声明で、協議の結果を検討するため、代表がカイロを離れたと発表した。ハマスは協議そのものには参加しなかった。
ロイター通信はエジプト安全保障当局者らの話として、ハマスもイスラエルも、仲介国のアメリカやカタール、エジプトが提示したいくつかの妥協案に合意しなかったと報じた。











