反政府デモで少なくとも164人死亡か カザフスタン騒乱

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今月初めから反政府抗議が続く中央アジアのカザフスタンで、保健当局は少なくとも164人が死亡したと明らかにした。現地メディアが9日、伝えた。政府はこれまで、死者は44人だとしていた。

反政府デモでの死者の内、103人は最大都市アルマトイで亡くなったとされる。治安部隊は、デモ隊が市内の警察署を制圧しようとしたため、治安回復につとめたとしており、その渦中で暴徒を殺害したと説明している。

大統領府は同日、拘束者が5800人に上ると発表。この中には「相当数の外国人」が含まれるとした。

燃料費値上がりへの抗議がきっかけとなったデモは2日に始まり、次第に反政府デモとなって各地に拡大した。政府や、国を約30年間率いて今なお影響力を温存するヌルスルタン・ナザルバエフ前大統領への不満が、抗議の原動力となっている。

8日には情報機関の国家保安委員会が、ナザルバエフ氏の側近、カリム・マシモフ前委員長を国家反逆罪で拘束したと発表した。さらに、マシモフ氏の元側近で国家保安委員会のマラト・オシポフ副議長とダウレト・エルゴジン副議長を共に解任したと明らかにした。大統領府はこれまでのところ、解任の理由を明らかにしていない。

首都ヌルスルタンで取材するBBCのスティーヴ・ローゼンバーグ記者は、大統領府への入り口は封鎖されていると伝えた。記者は、今月初めからの国内の混乱は、国の支配層での権力闘争が関連しているという見方が広まっていると指摘する。

大統領府は、状況はすでに安定し、治安部隊は「戦略的施設」を警備するほか、「後始末」対応を続けているのだと説明している。

騒乱を機にロシア軍中心の平和維持部隊がカザフスタン入りし、重要施設の警護などに当たっている。

抗議デモの広がりに伴う非常事態宣言と全国的な夜間外出禁止令は、今も継続している。

カシム=ジョマルト・トカエフ大統領は7日、治安部隊に「無警告の発砲」を許可したと発表。最大都市アルマトイを「2万人の強盗」が襲ったと述べていた。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は9日、トカエフ大統領が警告なしの発砲を治安部隊に許可したことを批判。「この命令は間違ったもので、撤回すべきだ」と、米ABCニュースの番組で述べた。

ブリンケン長官はさらに、なぜロシア軍の支援を要請したのか、トカエフ大統領に理由の説明を求めていると話した。