米上院、つなぎ予算案を可決 政府閉鎖が数日以内に終わる可能性

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アメリカの連邦議会上院(定数100)は10日夜、新しいつなぎ予算案を60対40で可決した。これによって、史上最長となった連邦政府閉鎖が数日以内に終わる見通しが出てきた。

来年1月30日まで連邦政府の資金を確保するための予算案は、共和党議員53人のうち52人と、民主党議員47人のうち8人が賛成することで可決した。この法案については最低60人の賛成票が必要だった。

今後、下院がこの法案を可決し、その後ドナルド・トランプ大統領が署名して発効させる必要がある。トランプ氏は10日の早い段階で、署名するつもりだと発言した。

新しい予算措置については、民主党議員8人が週末にかけて共和党と協議してまとめた。連邦政府の職員を職場に戻し、必要不可欠なサービスを再開することを目指している。

共和党では、ケンタッキー州のランド・ポール上院議員のみ、公的債務拡大につながるという理由から、予算案に反対した。

法案の可決発表はほぼ空席の夜の議場で行われたが、最後まで残った上院議員たちは歓声を上げ、拍手した。

「私たちは政府を再開し、連邦職員が(中略)当然受け取るべき報酬を受け取れるようにする」と、法案の起草に重要な役割を果たした共和党のスーザン・コリンズ上院議員は、可決後に述べた。

予算案の不成立から連邦政府が10月1日に閉鎖されて以来、さまざまな政府事業は中断し、多くの連邦政府職員は無給休暇をとらされるか、無給で働いていた。

政府閉鎖によって航空業界は混乱し、4100万人の低所得者が生活に欠かせない食料援助を失う事態となっていた。

法案は次に共和党が多数を占める下院に送られるが、下院は9月中旬以来、休会が続き、議員の多くはワシントンを離れている。

上院での合意が見えてきたことで、マイク・ジョンソン下院議長(共和党)は10日、議員たちにワシントンへ戻るよう呼びかけた。下院は12日にも、今回の予算法案の審議を始める予定だが、審議にどれだけ時間がかかるかは不透明。

下院(定数435)での共和党議席は219議席と、過半数にあたる218議席との差がほとんどないため、議員一人一人の動向が重要となる。

新しい予算案には何が

上院が可決した新しい予算案は、連邦政府のつなぎ予算を来年1月30日まで延長する。

また、農務省への通年資金提供、軍事建設および立法機関への資金提供も含まれている。

連邦政府職員全員に政府閉鎖期間中の給与を保証することや、アメリカ人の8人に1人に欠かせない補助的栄養支援プログラム(SNAP)への資金提供を来年9月まで継続することも法案に含まれている。

今回の法案には、今年で期限切れとなる医療補助の延長について12月に採決を行うという合意も含まれている。これは民主党が譲歩を求めていた重要な問題だった。

民主党の指導部は、連邦政府のつなぎ予算に同意するにはまず、政府経由で医療保険に加入する国民数千万人を支援する補助金について、議会が対応しなくてはならないと主張していた。

可決された法案は、共和党のジョン・スーン上院院内総務とホワイトハウス、民主党からはジーン・シャヒーン上院議員、マギー・ハッサン上院議員(ともにニューハンプシャー州)、さらに民主党と協力する無所属のアンガス・キング上院議員(メイン州)が交渉していた。

一部の著名な民主党関係者は、閉鎖を終わらせるため、医療保険に関する具体的な保証なしに共和党側に付いた同僚を強く批判している。カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事は、この決定を「情けない」と呼んでいた。

民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、「民主党は何カ月も、上院が医療危機に取り組むよう、闘ってきた」、「しかし今回の法案は、その危機への対処を保証するものではない」と批判していた。

今回の法案に賛成した民主党のティム・ケイン上院議員(ヴァージニア州選出)は、党内からのこうした批判に反論し、自分が代表する地元の連邦職員たちは「合意に感謝している」と述べた。

共和党のスーン上院院内総務は、12月までに医療補助の措置を取り上げると約束したが、下院のジョンソン議長は、この措置を採決にかけるつもりはないと述べている。

一方、トランプ氏は10日の早い段階で、法案が下院を通過すれば署名して発効させるつもりだと表明。

「とても素早く、この国を再開する」と、トランプ氏は大統領執務室で記者団に述べ、「この合意は非常に良いものだ」と付け加えた。