タイで元下院議員が地方高官を銃撃 ユーチューブ番組に電話報告、警察署で会見

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タイ中部ノンタブリー県で現地時間10日午前、元下院議員の男性が同県の政府高官を銃撃した。犯人はその後、ユーチューブの番組に電話をかけて犯行を説明したほか、逮捕後に警察署で記者会見を行った。撃たれたトンチャイ・イェンプラサート氏(71)は、同県自治体(PAO)のトップで、現地時間同日午後2時半過ぎに死亡した。
警察は、ノンタブリー県選出の元国会議員チャロン・リアウラエン容疑者を逮捕したと発表した。
同県のチェッタ・モシカラート知事によると、トンチャイ氏は複数の銃弾を受け、そのうち1発が首に命中した。「主要な血管を損傷したため、手術を受けている」と、知事は説明していた。
また、トンチャイ氏の運転手も腕と手に被弾し、やはり手術を受けているという。
同知事はまた、2人は長年の知人同士だったが、何らかの対立があったことは知らなかったと述べた。
トンチャイ氏は元警察官で、ノンタブリー県のPAO長官として4期目を務めていた。タイのメディアによると、2020年の選挙でリアウラエン容疑者と争い、4選を決めた。
タイでは3日前の7日、首都バンコク郊外で14歳の少年による銃撃事件があり、首相が銃規制の強化を表明したばかり。この事件では8人が死亡し、22人が負傷した。容疑者は自分を撃って死亡した。
これら2件の事件に関連性はない。

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チャロン容疑者(71)は3期にわたり下院議員を務め、直近では野党・タイ貢献党に所属していた。今年2月の総選挙では与党・タイ名誉党から立候補したが、議席獲得には至らなかった。
報道によると、チャロン容疑者は身柄を確保された際、記者団に対し、自分がトンチャイ氏のオフィスを訪れて支援を求めたものの、トンチャイ氏がそれに応じなかったことに腹を立てていたと話していた。
その後に開かれた記者会見でチャロン容疑者は記者団に対し、トンチャイ氏が不動産業にかかわり資金不足だった時に自分が彼を助けたのだと発言。さらに、自分が2011年以降、赤血球増加症を患い、その治療費が莫大のため、トンチャイ氏に資金援助を頼んだのだが断られたのだと話した。
「すると彼は私を押し、『話したくない、話したくない』と言って歩き出した」ため、容疑者はその後、車に向かうトンチャイ氏の後を追ったのだという。
そして、「私が銃を取り出した時、彼を撃つつもりはなかった。しかし、その後、(トンチャイ氏の運転手が)銃を抜いて私に向けたので、私は発砲した」と述べた。
「ノンタブリーの人々のうち、PAO長官を愛していた人たちや、その家族、あるいはその他のすべての人々に謝罪したい」と容疑者は述べた一方、「私は何かをするつもりはなかった。なぜなら彼は、私の親しい友人だからだ。だが彼は、私と話そうとしなかった」のだと話した。
これに先立ちチャロン容疑者は犯行後、ユーチューブでライブ配信をしていた著名な政治評論家に電話し、自身の犯行を明らかにした。
配信には、元記者で番組司会者のアンチャリー・パイリーラック氏が、番組の途中で電話に応答する様子が映されていた。
アンチャリー氏はその中で、「後でかけ直す(中略)えっ、大変なことがあった? 話して、何があった?」と話している。
視聴者には発信者の発言は聞こえなかったが、アンチャリー氏がショックを受けて反応する様子が続いた。
ほかにも、「死んだ? 死んだ? 頭を撃った? その場で警察を待たなくては」、「どこにも行かないで」といった応答が映されていた。
その後にチャロン容疑者が「警察が来た」と言うと、アンチャリー氏は「警察が来たんですね。銃を下ろして、もう誰も撃たないで」と語りかけた。
「ええ、(銃は)警官に渡した」と容疑者が言うと、アンチャリー氏は「じゃあ座って。もう電話を切りましょう。いいですね」と伝えていた。












