ナイジェリア治安部隊、拉致被害者300人超を救出 1日で過去最多

画像提供, Reuters
ナイジェリア大統領府は5日、国内で発生した複数の襲撃事件で拉致された計300人超が救出されたと発表した。合同治安部隊による1日の救出人数としては過去最大規模だとしている。
拉致被害者は、西部ナイジャ州のカインジ湖国立公園で救出された。救出作戦には軍、警察、情報機関、国家対テロセンターが参加した。
救出された人の中には、2月に西部クワラ州ウォロ村で起きた襲撃事件で拉致された163人が含まれる。この事件では多数の住民が殺害された。救出されたほかの145人は、ナイジャ州で拉致された。
今回の作戦で容疑者が拘束されたのかは明らかになっていない。
救出された人たちは、家族と再会する前に軍の施設で医療処置を受けた。
「ボラ・アーメド・ティヌブ大統領は、ナイジャ州およびクワラ州で発生した異なる襲撃事件で拉致された308人のナイジェリア国民が、無事救出されたことを心から歓迎している」と、バヨ・オナヌガ大統領特別顧問(情報・戦略担当)は述べた。
さらに、1日で実施された「救出作戦としては過去最大規模」だったと付け加えた。
ティヌブ大統領は、今回の作戦について、ナイジェリアの治安当局間の連携が改善されたことを示すものだと述べた。
クワラ州ウォロ村の襲撃事件では、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)武装集団が村民らに対し、ナイジェリア政府とナイジェリア憲法を放棄し、自分たちの教義に従うよう要求した。これは事実上、同地域で別の統治体制を導入しようとする試みだった。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、この襲撃の死者の多くは、手足を縛られた状態で発見された。喉を切られたり、銃殺されたりした人もいたという。
ナイジェリア政府は、イスラム武装組織ボコ・ハラムがこの襲撃に関わっていると非難している。同組織は、襲撃について声明を出していない。
今回の救出の数週間前には、南西部オヨ州の学校襲撃事件で拉致された生徒と教師計44人が、50日以上の拘束を経て助け出された。オヨ州の事件をめぐる治安作戦は1カ月におよんだ。
ナイジェリア北中部や南部の一部地域などで発生した一連の拉致事件を受け、国内で悪化する治安状況が、従来の紛争地帯を越えて広がっているのではないかとの懸念が改めて高まっている。












