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カナダ、性的少数者にアメリカ渡航のリスクを警告
カナダ政府は29日、アメリカを訪問する性的マイノリティー(LGBTQ+)の国民に対して、新たな渡航警告を出した。
アメリカでは昨年、反LGBTQの抗議活動が2017年に比べて30倍に増加。性的少数者の権利を制限する法的な動きも活発化している。
カナダの国際関係省はこうした事態を受け、アメリカへの渡航情報のウェブページで、「一部の州では、2SLGBTQI+の個人に影響を及ぼすかもしれない州法や条例が施行されている。関連の州法などをチェックすること」と注意を呼びかけた。ただし、具体的な州は挙げなかった。「2SLGBTQI+」は、カナダで広く使われている、さまざまな性自認や性的指向を表す言葉。
カナダのクリスティア・フリーランド副首相は渡航情報の更新について、政府は専門家を雇い、「世界中を注意深く観察し、特定のカナダ人グループにとって特別な危険があるかどうかを監視」していると述べた。
一方で、この変更に際してアメリカ政府と話し合いがあったのかという質問には答えなかった。
国際関係省の報道官は、アメリカの法律はトランスジェンダーの人々を標的にしていると指摘した。
報道官はCBCニュースの取材で、「アメリカの特定の州では2023年初頭以降、ドラァグ・ショーを禁止したり、トランスジェンダーのコミュニティーに対して、性別移行のケアやスポーツイベントへの参加を禁じたりする法律を成立させている」と述べた。
テネシー州では今年3月、子供たちがいる場所でのドラァグ・パフォーマンスを禁止する法律や、若者の性別違和治療を制限する法律に、州知事が署名した。
フロリダ州でもその2カ月後、ロン・デサンティス知事が、子供が性別違和治療を受けることやドラァグ・ショーを見ることを禁止する法律と、学校で教師や生徒が自分に使ってほしい代名詞を明らかにするのを禁止する法律に署名した。
こうしたLGBTQに関する何百もの規制が、アメリカ全土の保守派の州で提案されている。
アメリカ最大のLGBTコミュニティーの権利団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」は6月、アメリカの性的少数者は、こうした規制の標的になり続けており、緊急事態に直面していると述べた。