仏南部の公園でナイフ襲撃、幼児4人など負傷
ヒュー・スコフィールド、ジョージ・ライト、BBCニュース(パリ、ロンドン)

画像提供, UGC
フランス南東部アヌシーの公園で8日、刃物を持った男性が幼児などを襲う事件が起き、1~3歳の子供4人と大人2人が刺された。
当局はBBCに対し、病院に運ばれた子供たちの容体は現在は安定していると語った。子供のうち1人はイギリス人、もう1人はオランダ人だった。
一方、負傷した大人のうち1人は重体だという。
当局などによると、男性は公園内の遊び場に侵入して犯行に及んだが、警察に取り押さえられ、逮捕された。
警察は、容疑者はシリア出身の31歳で、スウェーデンで難民資格を得ていたと発表した。
アヌシーのリネ・ボネット=マシス検察官は、被害に遭った子供たちの年齢は1歳10カ月~3歳と説明。「テロリストとしての動機はないとみられる」と付け加えた。
注意:この記事には、事件の詳細な描写が含まれます。

画像提供, Reuters

ソーシャルメディアに投稿された事件当時の映像では、ナイフを持った男性が小さな遊び場に入り込み、明らかに襲撃する子供を探している様子がうかがえる。その後、男性はベビーカーに乗った子供を襲った。
現場から逃亡した男性は、近くにいた高齢の男性も刺している。
その後、警察が現場に到着し、ナイフを持った男性は足を撃たれた。
「キリストの名前を口にしていた」
警察によると、容疑者はスウェーデンの難民資格を持っているものの、最近になって妻と3歳の娘を置いてフランスに来たという。
昨年、フランスで難民申請をしたが認められなかった。その際には自分はシリア系のキリスト教徒だと話していた。
襲撃の最中、容疑者はイエス・キリストの名前を口にしていた。
また、容疑者の元妻だという女性は、フランスのBFM TVに対し、容疑者はキリスト教徒だと話している。
元妻は取材に対し、「彼は4カ月もの間、私に電話をしてきていない。私たちはスウェーデンに住んでいたが、彼がもうスウェーデンに住みたくないというので、関係も終わった」と述べた。また、以前は暴力的なふるまいもなかったと話した。
移民に関する議論に発展か
フランスでは近年、過去に軽犯罪を犯し、イスラム原理主義とつながりのある孤独な若者らによる刃物での襲撃事件が頻発している。しかし、今回の事件が異なる性質であることは明らかだ。
現時点では、ほとんどの政治家が結論を急がないように注意しているが、この事件が移民に関する議論に発展するのは避けられないだろう。
政府からは、エリザベット・ボルヌ首相とジェラルド・ダルマナン内相が現場を訪れた。
ボルヌ首相は記者会見で、犯人には「犯罪歴も精神科の通院歴もなかった」と述べた。
エマニュエル・マクロン大統領は、「卑劣な行為」に対して国民が「ショック」を受けているとツイートした。
イギリスのリシ・スーナク首相は、マクロン大統領と連絡を取り、「できる限りの援助を提供する用意がある」と伝えたとした。





