訪問先間違えた黒人少年銃撃、被告が出頭 のちに保釈され市民反発

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米ミズーリ州カンザスシティーで、訪問する家を間違えて呼び鈴を鳴らした黒人少年が、住人に銃撃された事件で、第1級暴行罪などで訴追されたアンドリュー・レスター被告(84)が18日、警察に出頭した。当局が明らかにした。
レスター被告はその後、保釈金総額20万ドル(約2700万円)の10%を納付し、保釈された。
白人のレスター被告は13日夜、自宅の呼び鈴を鳴らした黒人のラルフ・ヤールさん(16)の頭と腕を1発ずつ撃ったとされる。ヤールさんは一命を取り留めた。
捜査当局などによると、ヤールさんは13日午後10時ごろ、両親に頼まれて、友人の家にいる双子の弟を迎えに行ったが、住所を間違えたという。
地元検察は17日、少年に発砲して負傷させたとして、レスター被告を第1級暴行罪と武装犯罪行為の罪で訴追した。
検察側は、この事件には「人種的な要素」があったとしている。ただ、レスター被告は憎悪犯罪では訴追されていない。また、訴状には人種的偏見があった疑いについての記載はない。
レスター被告はヤールさんに発砲したことを否定していない。当局に対し、自分の身を守るためだったと話している。検察は、ヤールさんは被告宅の敷地に入っていなかったとしている。
警察は当初、レスター被告を拘束して尋問したが、その後に釈放した。そのため市内では16日、抗議行動が起こった。
翌17日、ミズーリ州クレイ郡のザカリー・トンプソン検察官は、レスター被告を第1級暴行罪と武装犯罪行為の罪で訴追したと発表した。有罪となれば、終身刑となる可能性がある。

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ヤールさんの状態は
ヤールさんの母クレオ・ナグベさんは18日、米CBSニュースに対し、ヤールさんが医療関係者に囲まれながら、病院から自宅に戻ったと語った。
ヤールさんは回復する見込みで、医師たちはどうやって生き延びたのか見当もつかないと驚いていると、母親は話した。
ヤールさん一家側のリー・メリット弁護士はBBCに対し、ヤールさんは会話に支障が出ており、回復への道のりは長いと述べた。
また、この事件が世間の注目を集めていることにヤールさんが驚いているとした。
「この事件が大ごとになっているのは、地域社会が子どもたちが犠牲になることにうんざりしているからだ。ラルフは変化を起こすことになるだろう」
ヤールさんはカマラ・ハリス米副大統領と電話で話をしたという。
同弁護士は、レスター被告が殺人未遂で訴追されなかったことに、ヤールさん一家は動揺はしていないと話した。
「検察にとってのさらなる負担を作り出したくはない」と、メリット弁護士は述べた。「レスター被告には残りの人生を収監されたまま過ごしてほしいと思っており、これらの罪状で十分だ」。
保釈に抗議

地元の裁判所前には18日、数百人もの抗議者が集まり、被告が保釈金を納付して保釈されたことを非難した。
「レスター被告が保釈されたことに怒りを感じる」と、17歳のドナ・カマルゴさんはBBCに語った。
「事件発生当時、被告が身柄を拘束された後に(釈放されて)帰宅したことには、もっと強い怒りを覚えた。ラルフが病院で、生きるために闘っている間、被告は自宅のベッドで眠れるなんて」
クラウドファンディング募金サイト「GoFundMe」では、ヤールさんの医療費のための募金アカウントが立ち上げられ、18日時点で270万ドル以上(約3億6000万円)が集まっている。









