イラン大統領にサウジアラビアから招待状 イランが発表

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イラン政府は19日、エブラヒム・ライシ大統領にサウジアラビアから公式訪問の招待状が届いたと発表した。両国は10日、外交関係の正常化で合意したばかり。

招待状はサルマン・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王の名前で来ているとされているが、サウジ側はまだ認めていない。

イランとサウジアラビアは2016年に断交して以降、敵対関係にあったが、中国が仲介役となって外交関係の正常化で合意した。

イラン高官のモハマド・ジャムシディ氏はツイッターで、サウジアラビアから首都リヤド訪問の招待状が来たと言及。ライシ大統領はこれを歓迎しており、「イランは協力関係を拡大する準備があると強調した」と伝えた。

これとは別に、イランのホセイン・アミル・アブドラヒアン外相は記者団に対し、両国が外相会談を開くことで合意したと発表した。開催地として3カ所が想定されているという。

ただし、開催予定地や時期などは明らかにしなかった。

双方が大使館を再開へ

BBCのセバスティアン・アッシャー中東編集長は、最近になって改善されたイラン・サウジ関係は、真剣度を増しているように見えると指摘している。

両政府は10日の発表で、2カ月以内に大使館を再開すると表明。貿易や安全保障上の関係も再構築する方針だ。

これまでの和解の試みが失敗に終わっていただけに、アメリカや国連を含む多くの国々は、この展開を慎重に歓迎している。

両国は、2016年1月にサウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者が処刑されたことをきっかけに、イラン・テヘランのサウジアラビア大使館が襲撃されたことから、外交関係を断絶していた。それ以来、イスラム教スンニ派が大多数のサウジアラビアと、シーア派が多いイランは、厳しく対立していた。

サウジアラビアとイランはしばしば相手を、中東覇権を目指す脅威とみなし、レバノンやシリア、イラク、イエメンなど中東各国で対立する勢力をそれぞれ応援してきた。

イランはバーレーンとの関係改善も期待

イランのアブドラヒアン外相は今回、2016年にサウジアラビアに続く形でイランとの外交関係を断絶したバーレーンとも、関係改善に向けた措置が取られることを期待すると述べた。バーレーンは、サウジアラビアの緊密な同盟国。

同外相は、「イランとバーレーン間の障害が取り除かれ、大使館を再開するための基本的な手順が取られることを希望する」と語った。

バーレーンはこのコメントに対して反応していないが、イランとサウジアラビアの外交関係回復は歓迎している。

イランはさらに、ヨルダンやアラブ首長国連邦(UAE)といった他のアラブ国家との関係再開や改善にも意欲を示している。