イギリスとイラン、双方の外交官を召喚 イスラエル運航タンカーへの攻撃めぐり抗議

The Mercer Street tanker

画像提供, Johan Victor via Reuters

画像説明, イスラエルが所有する「MVマーサー・ストリート」への攻撃で、2人が死亡した
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中東オマーン沖でイスラエルが運航するタンカーが攻撃され、2人が死亡した事件で、イギリスとイランは2日、双方の外交官を召喚した。

イスラエルが所有する「MVマーサー・ストリート」は7月29日に攻撃を受け、イギリス人とルーマニア人の計2人が死亡した。イギリス、アメリカ、イスラエルはイランが背後にいるとして非難している。

一方イランは、根拠のない非難だとして関与を否定している。

タンカー攻撃を「違法な攻撃」だとするイギリス政府は2日、イランのモフセン・バハルヴァンド駐英大使を召還した。

ボリス・ジョンソン英首相は「自分たちがしたことに対する責任を受け止めるべきだ」とし、今回の事件は「商業船舶に対する容認できない、言語道断な攻撃」だと述べた。

アントニー・ブリンケン米国務長官は、イギリス、イスラエル、ルーマニアと協議し、「集団的対応」を取る方針だと述べた。

こうした中、イランはテヘランにいる英臨時代理大使とルーマニアの上級特使を召喚。自分たちへの非難に抗議した。

イランのサイード・ハティブザデフ外務省報道官は、自分たちはためらうことなく国益を守り、突飛な行動で情勢変化を狙う「冒険主義」的な行動があったとしても、それに対処すると述べた。

さらに、イランに責任があるという主張は事実と「矛盾しており、虚偽で挑発的」だとした。

アメリカとイギリスは、英ロンドンを拠点とするイスラエル系海運会社ゾディアック・マリタイムが管理する「MVマーサー・ストリート」がドローン(小型無人機)を使って攻撃されたとの見解を示した。

Gulf map
画像説明, 「MVマーサー・ストリート」はタンザニア・ダルエスサラーム(Dar es Salaam, Tanzania)からアラブ首長国連邦フジャイラ(Fujairah, UAE)に向けて航行中に攻撃された(MV Mercer Street attacked)

「MVマーサー・ストリート」はタンザニア・ダルエスサラームからアラブ首長国連邦(UAE)フジャイラに向けて、インド洋北部を航行していた。

イスラエルとイランは、この地域を航行する船舶を標的にしているとして互いを非難するなど、緊張関係が高まっている。

両国がそれぞれ運航する船舶への攻撃は相次いでいるものの、今回のように犠牲者が出るのはまれだ。

アナリストたちは今回の攻撃は、「影の戦争」とも呼ばれる両国の敵対関係の典型的な形だと指摘する。

イギリスの警察は今回の攻撃で死亡したイギリス人男性の死因について調査を開始している。男性の身元は公表されていないが、船内で警備員として働いていたという。