米マイアミ郊外で住居ビル崩壊、150人以上が安否不明 死者も増加

Collapsed building in Miami

画像提供, Miami Dade Fire and Rescue

画像説明, 一部が崩壊した住居ビル「シャンプレイン・タワーズ」
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米フロリダ州マイアミ北郊サーフサイド市で24日午前1時半ごろ、12階建ての住居ビルの一部が崩壊した。25日夜までに、4人の死亡が確認され、行方不明者は159人に増えている。強い風雨のため、救助活動は難航している。

サーフサイド市があるマイアミ・デイド郡トップのダニエル・レヴィン=サヴァ氏は、102人の安全が確認されたとした。崩落当時、建物内にどれだけの人がいたのか分かっていない。

現場では数百人が超音波カメラや救助犬を使い、救助活動を続けている。建物の下の地下駐車場から、救出用のトンネルを掘る作業も進められている。

1980年に建設されたこの「シャンプレイン・タワーズ」には約130戸が入っており、半数近くが影響を受けたという。

ジョー・バイデン大統領はフロリダ州の緊急事態宣言を承認した。これにより、連邦緊急事態管理局(FEMA)が州当局とともに救出活動に当たる。

バイデン氏は、「フロリダの人々に伝えたい。必要な支援や連邦政府にできることがあれば何でも言ってほしい。私たちは待っている。力になる」と述べた。

現場では雨と強風

現地で取材するBBCのウィル・グラント記者によると、安否不明者の親族が近くのコミュニティーセンターに集まり、心配しながら情報を待っているという。

当局は、がれきの中から遺体が見つかった際の身元確認に備え、親族らからDNAの採取を始めた。

家族が行方不明になっているというニコラス・フェルナンデス氏は、「みんなだめだと思う」、「悲観的になりたくないが、電話をかけ続けても応答がない」と米放送局CBSに話した。

グラント記者によると、住居の一部は休暇の時だけ使われており、安否不明とされている人の中には、実際には建物内におらず、無事な人もいるとみられるという。

近くの別の住居ビルの住民に対しては、クレーンを使った救助も進められた。

現場付近では雨や強風が続いており、生存者の捜索と救出をいっそう困難にしている。

動画説明, 「こんなの聞いたこともない」 米マイアミ郊外で12階建てマンションが崩落

マイアミ・デイド郡の消防トップ、レイド・ジャダラ氏によると、捜索中に小規模な火災が発生したが、20分以内に火を消し止めた。

救出活動には音波探知機や捜索用カメラ、災害救助犬などを使っているが、がれきがさらに崩れる恐れがあり、「ゆっくりと順序だてて」進めているという。

救助隊はがれきをたたく音などを探知したが、がれきの下から声は聞こえないと述べた。

サーフサイド市のチャールズ・バーケット市長は記者会見で、「建物の後ろ側のおそらく3分の1かそれ以上が完全につぶれた」と述べた。

フロリダ州のロン・デサンティス知事は24日午後に現場を訪れ、「テレビでは現場のひどさは分からない。あれほど巨大な建物が崩壊したのを見るのは本当に衝撃的だ」と話した。

沈降続いていた

崩壊の原因はまだ分かっていない。当局によると、建物は築40年の検査が予定されており、「再認証」の手続きと改修が進められていたという。

建物は埋立地に建てられたもので、昨年調査した専門家らは、1990年代から沈降が続いており、不安定な状態だとしていた。

中南米諸国の領事館は、多数の移民が安否不明になっているとしている。

パラグアイ政府関係者によると、同国の大統領夫人シルヴァナ・ロペス・モレイラ氏の女きょうだいとその夫、3人の子ども、家事労働者と連絡が取れなくなっているという。

Composite image, comparing before and after part of the building in Surfside, Florida collapsed
画像説明, 左側の写真の崩壊部分(Collapsed part of building)ががれきと化した
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「まるで9/11のよう」

崩壊時、犬の散歩で近くにいたという男性は、「ゴロゴロとものすごい音がして、オートバイかと思った。振り返ると、粉じんが立ち込め、こちらに向かってくるのが見えた」と地元放送局CBSマイアミに話した

崩壊直後の現場を見た男性は、2001年にニューヨークのツインタワーが崩壊した米同時多発攻撃を引き合いに、「まるで9/11のようだった」とCNNに語った

崩壊したシャンプレイン・タワーズは3つのビルで構成されている。そのうちの1つの9階の部屋にいた妻から電話を受けたというサント・メジル氏(50)は、妻が「大きな爆発音がしたと言った」、「地震のような感じだった」と言っていたと、地元紙マイアミ・ヘラルドに話した

メジル氏の妻はその後、救助された。崩壊時には、高齢で障害がある女性の夜間介護をしていたという。

近くの建物に住む男性は、「建物が揺れ、窓の外を見たら何も見えなかった。嵐か何かが到来しているのかと思った」とCBSに話した

「粉じんが消えてなくなると、隣の建物の後ろ側3分の2がなくなっていた。地面に崩落していた」

Champlain Towers

画像提供, Google Street View

画像説明, 崩壊前のシャンプレイン・タワーズ
Map of Miami
画像説明, シャンプレイン・タワーズはマイアミビーチ(Miami beach)沿いのサーフサイド市の8777コリンズ・アヴェニューにあった
Rescuers in Surfside

画像提供, Reuters

画像説明, 数百人規模の救助活動が続けられた
Rescuers in Surfside

画像提供, Reuters

画像説明, 付近の高層住宅の住民がクレーンで救助された